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雨陰(ういん、rain shadow)とは、雨雲を含んだ風が山を越える際に、風上側で雨が降り、風下側は「陰」となって乾燥する現象。特に、風下において雨量が少なくなる現象を指して「雨陰」と呼ぶことが多い。また日本では、冬季の太平洋側で発生する雨陰にあたる現象を、からっ風と呼ぶ。 == メカニズム == おもに高さ1,000〜3,000mくらいに分布する雨雲は、風に乗って山を越える際、変化を起こす。空気が強制的に持ち上げられて山の斜面を昇っていく際に、雨雲の中では水滴が大きく成長し、雨雲の上の空気もどんどん凝結して雲が高く成長してくるのである。これは、断熱膨張による冷却がもたらす効果である。山の風上側では、雨雲は高度が上がるほど成長し、山により近い所(より高い所)ほど雨量が多くなる。 山を越えた雨雲は、例えるならば雑巾を絞ったような状態となり、含まれる水分の量が少なくなる。しかも、山を降りるにしたがって空気が下降するため、断熱圧縮によって加熱され、雲は蒸発してくる。山の風下側では、雨雲は高度が下がるほど薄くなり、山からより遠い所(より低い所)ほど雨量が少なくなる。 山を越える際、雨雲が雨を降らせ尽くしてしまって雲が消えてしまうと、風下では雨が全く降らない。このとき、乾燥した空気は山を降りる際の加熱幅が大きくなるため、フェーン現象が発生する。しかし、山を昇る前の空気が非常に冷たいと、登った後山を降りてもまだ冷たい場合がある。これをボーラ現象という。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雨蔭」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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