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雲の会(くものかい)とは、1950年(昭和25年)8月に、岸田国士の提唱する「文学立体化運動」を母胎に、日本の劇作家、文学者らが集まって結成された団体〔「第九章 その『雲の会』」()〕〔「美しい予感――『雲の会』第一回会合を終へて」(毎日新聞 1950年9月19日号)。のち「雲の会報告」と改題して『文学的人生論』(河出新書、1954年11月)に所収。〕〔新聞記事「『文学立体化運動』始まる――まず演劇と握手――岸田国士らが提唱」(朝日新聞 1950年8月17日号)。田中美代子「解題――雲の会報告」()〕。文学、演劇、美術、音楽、映画で活躍する人たちの交流の中から、奥行きのある新たな現代演劇のスペクタクルを生み出すための試みの会として、主宰者の岸田国士をはじめ、内村直也、加藤道夫、木下順二、小林秀雄、神西清、千田是也、菅原卓、中村光夫、三島由紀夫、福田恆存などが実行委員となり発足された〔岸田国士「雲の会 」(文學界 1950年11月号)〕〔〔、フランスのNRF系作家の行き方に倣った運動でもあり〔、小山内薫と二代目市川左團次が結成した「自由劇場」以来の「無形劇場の運動」を志したものでもある〔。 == 結成の意図 == 文学(小説)と演劇とを結びつけることにより、立体的な奥行きのある総合芸術を創り上げることを目指し、両者の交流によって、これまでの日本の私小説的マンネリズムの文壇に新風を入れる共に、劇壇には、単なる演技中心から、文学的な刺激による新生面を開拓することを企図した〔。 岸田国士の音頭の元に集まった若い劇作家らは、「実人生と一線を劃す劇的小宇宙の構築」「文学や各芸術ジャンルを後楯にしての政治から離れた演劇の自律性」「詩的要素の導入」「劇的文体の確立」「写実主義といった曖昧な用語を捨てて真実主義への探求」への演劇的志を持った〔。 実行委員でもあった三島由紀夫は、以下のように「雲の会」の意義を語った〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雲の会」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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