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雲隠六帖(くもがくれろくじょう)とは、『源氏物語』の補作の一つ。しばしば偽書・偽作研究で取り上げられることは多いが紫式部が書いたものでないことは明らかなものである。中世王朝物語と呼ばれるジャンルに含まれる。室町時代初期の注釈書である四辻善成の『河海抄』に見えないことなどからそれ以後の成立と見られるが作者は不明である。『阿里莫本』のようにこの雲隠六帖を含めた全60帖で伝えられる源氏物語の写本も存在する。 == 内容 == 雲隠六帖は全体で以下の六帖から構成される。 #雲隠 #巣守 #桜人 #法の師 #雲雀子 #八橋 上記の六帖は、源氏物語世界の中の時間的な位置付けでは、大きく *かつて幻と匂宮の間に存在したと見られる「雲隠」の欠落を補う光源氏の出家などを描く「雲隠」 *「夢浮橋」の後を補う後日譚にあたる匂宮の即位、薫と浮舟の結婚、薫と浮舟の出家などを描く巣守から八橋までの5帖 の2つに分かれる。 なお、雲隠六帖は源氏物語原典の巻々と比べると1巻の長さは概して非常に短く、ストーリーだけを簡潔に描く梗概的な内容を持っており、雲隠六帖が源氏物語原典ではなく中世に流行した梗概書のスタイルを模して作られた源氏物語の続編であるとされることがある〔妹尾好信「梗概書」伊井春樹・渋谷栄一編『講座源氏物語研究 第三巻 源氏物語の注釈史』おうふう、2007年2月、pp.153-177。 ISBN 978-4273034535〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雲隠六帖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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