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雷撃機(らいげきき)とは、軍用機の一種。雷撃(航空魚雷による対水上艦攻撃)に特化した飛行機。通常、水平爆撃を兼務することができる。 == 概要 == 航空機による艦船攻撃の手段が試行錯誤される段階において、魚雷攻撃が重要な手段と考えられるようになった。単純に爆弾を投下する水平爆撃と比べると、魚雷攻撃は艦船の水線下を攻撃できるというメリットがあり、攻撃対象の艦船の浸水による撃沈が期待できた。また投下後は一定深度を保って前進する魚雷は、水平爆撃により投下される爆弾などよりも命中率が高かった。 艦船攻撃の手段としてもうひとつ重要視されたのは、急降下爆撃であった。急降下爆撃は急降下により爆弾の投下高度が低くなるために着弾時に爆弾が持つ運動エネルギーが小さく装甲に対する貫徹力が低くなりがち(投下高度が同じなら当然急降下爆撃の方が運動エネルギーは大きくなるが急降下爆撃の投下高度は基本的に1000メートル以下と低い)な反面、水平爆撃や雷撃よりも高い命中率が期待できた。そのため急降下爆撃は空母(撃破できなくとも飛行甲板を使用不能にできれば戦力を大幅に削ぐことができる)、装甲の薄い巡洋艦以下の艦船に対しては広く有効な攻撃手段であるとされたが、装甲の厚い大型艦船に対しては決定打にならないと考えられることも多く、より確実な打撃を与えることができると考えられた雷撃と組み合わせて行われることもあった。 急降下爆撃用の機体に求められる性能は、急激な機体の引き起こしに耐えられる運動性と機体強度である。急降下による加速を抑える空力ブレーキもよく用いられる。雷撃用の機体に求められる性能は、重い魚雷を搭載するための搭載能力である。そのため両者の要求する性能の乖離は大きく、それぞれに異なる機体が用いられた。雷撃を行う機体は一般的に雷撃機(旧日本海軍では攻撃機)と呼ばれ、急降下爆撃を行う機体は一般的に急降下爆撃機や単に爆撃機と呼ばれた。 雷撃機は第一次世界大戦においてもイギリス海軍航空隊による一部使用例があるが、本格的に運用されたのは第二次世界大戦である。 第二次世界大戦後は近接信管など対空兵装の発達により、魚雷攻撃を含め航空機による敵艦への肉薄は一般的では無くなった。そのため対艦ミサイルのような別の攻撃手段に置き換えられた。もっとも誘導魚雷の発達によって、航空機による対潜水艦攻撃においては、魚雷は有効な手段となったが、その目的の機体は対潜哨戒機と呼ばれ、雷撃機とは呼称しない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雷撃機」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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