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電圧降下(でんあつこうか)とは、電気回路に電流を流したとき、回路中に存在する電気抵抗の両端に電位差が生ずる現象のこと。または生じた電位差のこと。このとき電流、電気抵抗と電位差との関係は、となり、この関係をオームの法則という。ひとつの閉回路中での電圧降下の総和は、その回路における起電力(電源電圧)に等しく、これをキルヒホッフの法則(第二法則)という。 ダイオードのような非線形素子に対しても、電流を流した場合に発生する電位差を電圧降下という場合がある(主にキルヒホッフの法則を適用する文脈で用いる)。また低周波交流回路(集中定数回路として扱える回路)のフェーザ表示により、インダクタンスやキャパシタンスをリアクタンス(インピーダンス)の形で「抵抗」として扱い、その両端に発生する交流電圧を電圧降下としてキルヒホッフの法則を適用する事もある。 == 電力伝送路における電圧降下 == 実用上、電圧降下の存在が特に意識されるのは、電源と負荷の間である。したがって、単に「電圧降下」と言う語を用いた場合に、電源電圧と負荷端電圧の差を指す場合がある。 電力伝送路(電灯線)や、電池などの電源に存在する内部抵抗による電圧降下は、実質的に利用できる電源電圧の低下を招き、電気機器の安定動作の妨げとなる他、電力の有効利用を阻害する要因となる。送電において非常に高い電圧を用いることが好まれるのは、伝送路における電圧降下が流れる電流に比例し運ぶ電力は電圧と電流の積に比例するため、同じ電力を運ぶならば電圧が高いほど効率がよくなるからである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電圧降下」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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