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電子割符(でんしわっぷ)とは、秘密分散法を応用した暗号技術の一種、およびそれにより生成される分割された情報のことである。用いられた秘密分散法の特徴がそのままその電子割符の特徴〔分割された情報の一つから元の秘密情報を一部だけであっても復元できるなら秘密分散法として認められないため、全ての電子割符はこの特徴を持つ。一つのファイルを単に前半後半に分けた、というものではない。〕となる。1979年にShamirとBlakleyによってそれぞれ独立に異なる秘密分散法が提案されて以来、多くの秘密分散法が提案され、その数だけの種類の電子割符がある。 新たな情報運用管理手法を産み出す基礎技術として〔GFI株式会社 アルゴリズム開示に関し 〕、また機密情報保護の観点〔平成18年 警察庁生活安全局情報技術犯罪対策課 アクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況等に関する調査 〕〔一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC) ECにおける情報セキュリティに関する活動報告書2009 〕から注目を集めている。 ==概要== 現実の割符と同様に一つの元の情報を二つ以上に分割し、またそれらを集めることで元の情報を復元する。現実の割符では主に、元の情報自体は既知で集めた時に既知の情報が得られたことを確認する相互認証〔例えば勘合貿易など〕に用いられる〔逆に電子割符では、元の情報自体が既知であればいくらでも割符を生成出来るので、そのままでは相互認証に用いるのは難しい。〕が、電子割符では、複数人の協力によってのみ得られる秘密情報の隠蔽〔現実に例えるなら、各行毎にバラバラにされた宝の隠し場所を示す詩〕に用いられる。また現実の割符では不可能な、十に分けた電子割符の内のどれでも三つ以上が集まれば秘密情報を得られる等の閾値(この例では三つ)を指定する〔必ずしも全ての割符が集まらなくても秘密情報を得られるように出来る。無論、全てが集まらなければ秘密情報を得られないようにも出来る。さらには、特定のグループの割符が指定数以上含まれていなければ秘密情報を得られないようにも出来る。〕などの高い可用性を持つ。 暗号技術の一種ではあるが、一般の暗号(秘匿通信)とは異なった利用法を前提としていることから暗号として単純に評価することができず、用いられた秘密分散法を評価しなければならない。表面的には「暗号文と暗号鍵に分ける」と認識しても大きな間違いではない(→#バーナム暗号との関係)が、それでは多くの電子割符が具備する高い可用性も広い応用範囲も説明できないことは留意しておくべきである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電子割符」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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