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電波ソング : ミニ英和和英辞書
電波ソング[でんぱ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

電波 : [でんぱ]
 【名詞】 1. electro-magnetic wave 
: [なみ]
 【名詞】 1. wave 

電波ソング ( リダイレクト:萌えソング#電波ソング ) : ウィキペディア日本語版
萌えソング[もえそんぐ]
萌えソング(もえソング、萌え歌、萌える曲〔おたく用語の萌えとsongのカタカナ英語を組み合わせた複合語。「萌え歌」と同義。桃井では初期は「萌える曲」と表記。〕)とは歌に要素として萌えが含まれ、かつ歌手や作曲者・演奏者などでなく「萌えるか否か」のみが主題となる曲のことである〔井手口彰典『欲望するコミュニティ──萌えソング試論』比較日本文化研究10 (2006)〕。多くが#電波ソングと同じ特徴を備え、共に言及されることが多く、両者の間に明確な境はない〔冨田明宏は「音楽そのものに"萌え要素"がなかったとしても、その曲を好きだと表明することがオタク属性を表明することに繋がり、本人がそれに自覚的であるのなら、それも「萌える音楽」と呼べる」〜略〜「たとえば、楽曲自体には萌え要素を含まない、美少女ゲームの主題歌など」と最も広汎な「萌える音楽」という定義を示した後、先鋭化した「萌える音楽」の中に現れた極端な音楽表現として電波ソングを用いている。ただし、冨田も萌えソングと電波ソングを明瞭に区別している訳ではなく同書中で両方用いている。『アニソンマガジン 00年代「萌える音楽」総決算!』 008頁〕。
本項では、電波ソング(でんぱソング)についても記述する。
== 概要 ==
萌えソングの歌手はほぼ全て女性で、一般にアニメ声と形容されるもので声優が歌っていることが多い。多くはアップテンポの長調、伴奏にはテクノ系の音が好まれる〔井手口 117頁〕。掛け声や合いの手が多用されるのも特徴で、それらは意味不明なオノマトペであることもある。歌詞は歌い手から聴き手への恋愛感情が示される場合が多い〔ただし、性的表現が含まれるものは少数。『笑える電波ソングを集めるガイドライン』を解析した井手口 図1では約15%。〕。成人向けPCゲームの主題歌として広がったが、単なる宣伝用の楽曲を超えて、萌える記号を反復強化し、製品から独立した存在として流通した〔「萌えソングはこの「萌え」る記号=「萌え要素」を反復強化している」「ゲームに興味を持たず楽曲を独立に愛好しているより多くのリスナーにとって、それはノベルティソング以上の何かとして受け止められているのではないか」(※井手口は"ノベルティソング"を滑稽な歌でなく宣伝楽曲の意で用いている)井手口 120頁〕。
アニメゲームの主題歌として用いられることが多く、その発生から消費までインターネットが重要な舞台となっている。代表的な歌手はKOTOKO桃井はるこ大野まりな新堂真弓、代表的な音楽隊はUNDER17MOSAIC.WAVIOSYS。特にUNDER17は「萌えソングをきわめるゾ!」を旗印に語を生成拡散しながら活動した。しかし、歌手や音楽隊といった通常音楽を消費する上で軸になる存在は重要でなく、萌えソングにおいてはその曲が「萌えるか否か」が最大の焦点となる〔「萌えソングにおいては、そのような差異を生む求心点としてのタレントがそもそも不在であるか、あったとしてもほとんど意識されていない。関心の焦点はそれが「萌えられるのか否か」であって、誰が歌っているのか、それが他の萌えソングとどう違うのか、といった問題はさほど重要ではない」井手口 122頁〕。
; PCゲームとインターネット
: 萌えソングの多くはPC用美少女ゲームの主題歌として登場したが、その背景には作り手と遊び手の間に明確な壁のないPCゲームの特性と同人文化があり、既存の大衆歌謡と違って極めて内部発生的である〔井手口 124頁〕。その広がりにおいては、萌えを欲する共同体の側の主導性が強く働き、地理的制約を越えて趣味嗜好に特化した交流をもたらすインターネットの特性があった〔井手口 130頁〕。
; アイドル歌謡、ノベルティソングとの違い
: 萌えソングの前提はその曲に萌える要素が包含されていることだが、同じ萌え要素を含むアイドル歌謡曲や似た要素を含むノベルティソング(滑稽歌)とは異なっている。特に同じ萌えの対象となるアイドル歌謡曲との最大の違いは、提供側の主体性が後退している点にあり、アイドル歌謡曲の様に偶像の副産物として曲が消費されるのではなく、萌えソングにおいては曲そのものが主役となる〔通常単なる滑稽歌に萌えはなく、宣伝曲であれば主体として商品が前面に出る。ただし、それらも萌えソングには成り得る。それを決めるのは萌える受け手の側である。〕。
; 学生歌・応援歌との類似
: 萌えソングは提供側の恣意によってではなく、予め存在する共同体の内発的欲望に沿って生み出されるものであり、作曲者や演奏者の個性に依存しないこと、合いの手や掛け声の多用、共同体が欲する対象となる単語の繰り返しなどから学生歌・応援歌との高い共通性が指摘されている〔井手口 129頁〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「萌えソング」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Denpa song 」があります。




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