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漏洩電磁波(ろうえいでんじは、compromising emanations)とは、電子機器内部で発生する電磁波が、その強度が十分に弱くないため、あるいは完全なシールドは難しいために、外部で計測可能なほどに漏洩するものである。サイドチャネル攻撃などに利用可能なため、特に他者に知られたくない情報を含んだ電磁波を指すこともある。アメリカ国家安全保障局などではTEMPEST〔https://www.nsa.gov/public_info/_files/cryptologic_spectrum/tempest.pdf〕と呼び研究している。暗号の攻撃法としての利用についてはサイドチャネル攻撃の記事を参照のこと。 == 概要 == モニター、キーボードの接続ケーブル、ネットワークケーブル、USBコネクタなどから微弱信号が放射され、情報が漏洩する場合がある。隣接する建造物や車両などに指向性のアンテナを設置して、目的のパソコンなどの電子機器に向ければ、実用的には数十m離れた場所からこのような信号を傍受できるといわれている。〔NATO SDIP-27 Level ACの3つに区分され、近隣の部屋や1m離れた攻撃者からのアクセスを仮定した対策から100m程度離れた攻撃者からのアクセスを仮定した対策まで様々である。:en:Tempest (codename)も参照。 〕また、同期信号のずれを利用して、特定のパソコンからの情報を選択的に傍受することが可能であるとされる。 2004年に新情報セキュリティ技術研究会が公開した実験では、市販されている受信機でデスクトップPCの映像が傍受され、ノートパソコンでも本格的な機器を用いれば映像の傍受が可能である事が示された〔 http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20041124/153009/〕。 パラボラアンテナも目的の方向とは別な方向に微弱な電磁波が漏洩することがある(一般論として「絶対的に理想的な特性のアンテナ」などそもそも存在しない)。パラボラアンテナに限らず、ビーム型の特性を持つアンテナの各方向への利得をチャートにした際に、本来のビームの脇に現れる不要な放射を「サイドローブ」と呼ぶ。サイドローブの特性は(理想的には電波暗室で)放射パターンを測定し具体値を得る。一般に周波数3GHz以上のマイクロ波ではパラボラアンテナが用いられており、ほぼ1対1の通信と考えられることも多いが、サイドローブを利用した第3者による傍受の可能性はある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「漏洩電磁波」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tempest (codename) 」があります。 スポンサード リンク
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