翻訳と辞書
Words near each other
・ 電磁気の単位
・ 電磁気力
・ 電磁気学
・ 電磁気学の単位系
・ 電磁気学の年表
・ 電磁波
・ 電磁波人命探査装置
・ 電磁波工学
・ 電磁波爆弾
・ 電磁波盗聴
電磁波過敏症
・ 電磁波障害
・ 電磁波音
・ 電磁流体力学
・ 電磁流量計
・ 電磁環境両立性
・ 電磁界
・ 電磁界シミュレーション
・ 電磁界シミュレータ
・ 電磁界シミュレーター


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

電磁波過敏症 : ミニ英和和英辞書
電磁波過敏症[でんじはかびんしょう]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

電磁 : [でんじ]
 (n) electromagnetic (physics)
: [なみ]
 【名詞】 1. wave 
過敏 : [かびん]
  1. (adj-na,n) nervousness 2. oversensitivity 
過敏症 : [かびんしょう]
 anaphilaxia, hypersensitivity
: [しょう]
  1. (adj-na,n-suf) illness 

電磁波過敏症 : ウィキペディア日本語版
電磁波過敏症[でんじはかびんしょう]

電磁波過敏症(でんじはかびんしょう、)または電磁場に起因する特発性環境不耐症(でんじばにきいんするとくはつせいかんきょうふたいしょう、)とは、「ある程度の電磁波(=電磁場)に曝露すると、身体にさまざまな不調が現れる」とする疾病概念、心気症の一つであるとされ、健康を害する電磁場に曝されてる(という観念)事によって引き起こされると称されている症状、疾病を記述する用語である。「特発性」(idiopathic)とは原因不明であることを意味する。現状、明確に疾病概念は定まっていない。
== 概要 ==

アメリカ合衆国医学者であるウィリアム・レイ (William J Rea) 〔ダラスにある「環境保健センター」の設立者で院長。本人は心臓外科医であるが、化学物質過敏症を発症したのを契機に環境医学へと転じた(参考文献『電磁波過敏症』)。〕によって「Electrical Hypersensitivity(電気過敏症)」と命名された。電磁波および電磁場の健康への悪影響については否定的な見方があるが〔Repacholi MH, Greenebaum B. Interaction of static and extremely low frequency electric and magnetic fields with living systems: health effects and research needs. Bioelectromagnetics. 1999;20:133-60.〕〔Preece AW, Hand JW, Clarke RN, Stewart A. Power frequency electromagnetic fields and health. Where's the evidence? Phys Med Biol. 2000;45:R139-54.〕〔Challis LJ. Mechanisms for interaction between RF fields and biological tissue. Bioelectromagnetics. 2005;Suppl 7:S98-S106.〕〔Valberg PA, van Deventer TE, Repacholi MH. Workgroup report: base stations and wireless networks-radiofrequency (RF) exposures and health consequences. Environ Health Perspect. 2007;115:416-24.〕、現在でも様々な疫学的研究が行われている〔Rubin GJ, Das Munshi J, Wessely S. Electromagnetic hypersensitivity: a systematic review of provocation studies. Psychosom Med. 2005;67:224-32〕〔Seitz H, Stinner D, Eikmann T, Herr C, Röösli M. Electromagnetic hypersensitivity (EHS) and subjective health complaints associated with electromagnetic fields of mobile phone communication--a literature review published between 2000 and 2004. Sci Total Environ. 2005;349:45-55.〕。
現在までに行われてきた誘発試験の結果の多くが示すところによれば、自称電磁波過敏症患者は本物の電磁場にさらされることと偽物の電磁場にさらされることとを区別することができない。そのため医学ないしは科学コミュニティーは電磁波過敏症のことを病状とは認めていない。2005年の系統だった調査結果は、電磁波過敏症が電磁場によって引き起こされることを示す科学的で説得力のある証拠を何ら示さなかった。それ以来、二重盲検法による実験の結果がいくつか公表されてきた。それらの実験結果のどれもが示したところによると、自称電磁波過敏症患者は電磁場の存在を検出することができないのであり、本物の電磁場にさらされたあとと偽物の電磁場にさらされたあとのどちらにおいても同様に体調不良を訴えるのである。
世界保健機関(WHO)は「電磁波過敏症」とされるものについてとりまとめた研究報告(ファクトシートNo.296 日本語訳 )において、様々な症状の存在は真実とした上で、「医学的診断基準はなく、その症状が電磁界曝露と関連するような科学的根拠はない」としている。また、このファクトシートによれば、二重盲検により実施された研究から、症状が電磁界曝露と相関しないことが示された。これらの症状が、以前から存在する精神医学的症状、健康影響を恐れるストレス反応によるかもしれないことを示唆するデータもある。
電磁波には、波長の短い順にガンマ線エックス線(この2つは放射線)、紫外線可視光線赤外線電波がある。電波には波長の短いマイクロ波から、長い極超長波まであり、さらに細かく分類される。
「電磁波過敏症」を主張する人々は主として、送電線や家電製品から発せられる電源周波数(50/60Hz)と携帯電話基地局塔(形式としてはアンテナのついた電柱同等)からのマイクロ波を症状の原因とみなしている。一方、同じ電波においても、携帯電話(マイクロ波)と送電線極超長波)との電磁波の間の波長や周波数の比は、7桁ものオーダーに達する。このため、性質も異なり、両者を同列に議論することはできない。両者の中間の周波数のものには、電磁調理器RFIDがある。
マイクロ波には電子レンジの能力に見られるように加熱作用があるが、電磁波過敏症と称される症状で議論になるのは、加熱によって生じる副次的な熱的効果ではなく、それ以外の非熱効果、すなわち電磁波そのものが健康に影響を与えるか否かという点である。
なお、放送局を始めとする各種無線局の周辺在住者、送信所で保守業務に従事する者達がこのような主張をした事はなく、単なる体感不安だけで携帯電話の基地アンテナのみを目の仇にしている傾向が、基地局反対運動には見受けられる。
2015年3月に、スマートフォンの電磁波で激痛を感じた男が、スマートフォンを持っている男性に暴行を加え、逮捕される事件が起きたが、電磁波による激痛は、統合失調症による妄想であり、心神喪失で無罪の判決が下された〔http://news.nicovideo.jp/watch/nw1924299〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「電磁波過敏症」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.