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電解水(でんかいすい、Electrolyzed water)とは、水道水や食塩水などを電気分解することで得られる水溶液の総称である。生成装置によって、生成する電解水の物性が決まる。飲用のアルカリイオン水と洗浄殺菌用の電解水の2つに大別できる。強酸性電解水(殺菌用の電解水)を生成する装置からは、洗浄用の強アルカリ性電解水も生成する。殺菌効果の高いオゾンを含むオゾン水を水道水から作る技術もあるが、一般的に電解水と呼ばれるものとは異なる。 飲用のアルカリイオン水は、アルカリイオン整水器(家庭用医療用物質生成器〔医薬品医療機器総合機構 連続式電解水生成器〕〔医薬品医療機器総合機構 貯槽式電解水生成器〕)から生成するpH9~10の電解水で、日常的飲用により、胃腸症状改善効果が認められている(詳細はアルカリイオン水を参照)。 殺菌効果がある電解水は酸性電解水、電解次亜水と呼ばれており、それぞれ専用の装置からつくられる。 酸性電解水は、主成分が次亜塩素酸であり、その強い殺菌作用および高い安全性から食品添加物(殺菌料)としての用途が認可されており〔官報第3378号厚生労働省令第75号〕〔食安発0426第1号厚生労働省医薬食品局食品安全部長通〕(詳細は次亜塩素酸水を参照)、pHの違いにより強酸性電解水、弱酸性電解水、微酸性電解水に分けられる。 強酸性電解水を生成する装置の中には、手指洗浄〔薬品医療機器総合機構 基準の詳細 強酸性電解水生成装置〕や内視鏡の洗浄用に薬機法で認可された装置もある 〔日本機能水学会監修『機能水による消化器内視鏡洗浄消毒器の使用手引き第2版』2015年〕。 電解次亜水は次亜塩素酸ナトリウムを希釈したものと同等であると解釈されている〔衛化第31号厚生労働省生活衛生局食品化学課長通知〕。 強酸性電解水を生成する装置からは、pH10~11.5の強アルカリ性電解水も生成される。この強アルカリ性電解水は、希薄された苛性ソーダと同様に油脂やタンパク質などの有機物に対する洗浄能力がある〔堀田国元「科学的・技術的および社会的側面からみた電解機能水の信頼性と将来展望」『医工学治療』20(1)、2008年、12-18p〕。 ==保存性== 電解水使用の原則は、装置から生成したものをその場で使用するが、実使用上、一時的にタンク等に貯めて使用するなどの工夫がされている。 飲用のアルカリイオン水をペットボトルや水筒に入れ持ち運んだ場合、1日以内に飲みきる方が良い。 強酸性電解水は有効塩素濃度の減少が速いため遮光密閉冷所保存で2週間程度だが、微酸性電解水は安定性が高く、同条件であれば室温でも半年以上も有効塩素濃度が持続する 〔日本機能水学会編『次亜塩素酸水生成装置に関する指針第2版』2012年〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電解水」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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