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Ionosphere, ionosphere =========================== ・ 電離 : [でんり] 1. (n,vs) ionization 2. ionisation ・ 電離層 : [でんりそう] Ionosphere, ionosphere
電離層(でんりそう)とは、地球を取り巻く大気の上層部にある分子や原子が、紫外線やエックス線などにより電離した領域である〔〕。この領域は電波を反射する性質を持ち、これによって短波帯の電波を用いた遠距離通信が可能である。 == 概説 == 熱圏に存在する窒素や酸素などの原子や分子は、太陽光線などを吸収する。そのエネルギーによって、原子は原子核の回りを回転する電子を放出し、イオンとなる。この現象を光電離という。この電離状態であるイオンと電子が存在する領域が電離層である。大気に入った紫外線などは、熱圏内で次々と原子や分子に吸収されていくため、繰り返し光電離が生じる。こうして熱圏内は電子密度の高い状態となっている。 電離層は熱圏内(高度約60kmから500kmの間)に位置し、電子密度の違いによって、下から順にD層 (60km - 90km)、E層 (100 - 120km)、F1層 (150km - 220km)、F2層 (220 - 800km) の4つに分けられる〔関東総合通信局 > 放送 > 電波の異常伝搬によるテレビの受信障害 〕〔電離層波,航空実用辞典,JAL 〕。 上の層に行くほど紫外線は強く、多くの電離が生じるため電子密度は大きく、下の層は電子密度が小さい。夜間は太陽からの紫外線が届かないため、電子密度は昼間よりも小さくなる。最下層のD層は、夜間には太陽からの紫外線があたらないため、電離状態を維持することができずに消滅する。またF1層とF2層も夜間には合併して一つのF層 (150km - 800km) となる。これにより、昼間と夜間では電波の伝播状態が変化する。また11年周期の太陽黒点の増減によっても大きく変化する。このことをサイクルといい、1989年頃の太陽黒点の極大期をサイクル22、2000年頃をサイクル23、2011年頃をサイクル24…という。なお、観測が開始された初の極大期・サイクル1は、ダルトン極小期の終わった1829年である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電離層」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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