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震海[しんかい] 震海(しんかい)は、大日本帝国海軍で開発された特殊潜航艇。 == 開発 == 1944年(昭和19年)、軍令部第二部部長の黒島亀人の指示で、小型潜水艇「マル九金物(別称・Y金物)」が試作された〔鳥巣健之助「戦史で語る「世界の潜水艦」第26話・・・「あ号作戦」における潜水艦戦」 『丸』第55巻第11号(2002年11月号) 潮書房 P.98~99〕。これは、潜水艦に搭載されて敵の軍港や艦船に近づき、潜水艦から離脱後、侵入して敵艦に爆雷を設置して奇襲するというものであった〔木俣滋郎『幻の秘密兵器 恐るべき先駆的技術の集大成』廣済堂出版1977年 (後に光人社NF文庫から再版 1998年 ISBN 4-7698-2204-9)〕。 完成した試作艇は、呉の倉橋島大浦崎P基地で審議会が行われたが、小型かつ低速すぎて舵の利きが悪く、敵艦の真下で姿勢を維持するのも困難だと予想された。試乗した乗組員も立ち会っていた第六艦隊の鳥巣健之助大佐も性能に不満を持ち、試作段階で不採用となった。東京から審議会に出席していた黒島は激怒し、鳥巣に向かって「この国賊ものめ!」と睨みつけたという。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「震海」の詳細全文を読む
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