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平 敦盛(たいら の あつもり)は、平安時代末期の武将。平清盛の弟である平経盛の末子。位階は従五位下。官職にはついておらず、無官大夫と称された。 == 生涯 == 笛の名手であり、祖父平忠盛が鳥羽院より賜った『小枝』(または『青葉』)〔『平家物語』では『小枝』(さえだ)という横笛。謡曲では『若葉の笛』という。〕という笛を譲り受ける。 平家一門として17歳〔『源平盛衰記』では16歳。〕で一ノ谷の戦いに参加。源氏側の奇襲を受け、平氏側が劣勢になると、騎馬で海上の船に逃げようとした敦盛を、敵将を探していた熊谷直実が「敵に後ろを見せるのは卑怯でありましょう、お戻りなされ」と呼び止める。敦盛が取って返すと、直実は敦盛を馬から組み落とし、首を斬ろうと甲を上げると、我が子直家と同じ年頃の美しい若者の顔を見て躊躇する。直実は敦盛を助けようと名を尋ねるが、敦盛は「お前のためには良い敵だ、名乗らずとも首を取って人に尋ねよ。すみやかに首を取れ」と答え、直実は涙ながらに敦盛の首を切った〔覚一本『平家物語』「敦盛最期」〕。この事から、直実の出家の志が一段と強くなったという発心譚が語られる。「延慶本」や「鎌倉本」では、直実が敦盛の笛(または篳篥)を屋島にいる敦盛の父経盛の元に送り、直実の書状と経盛の返状が交わされる場面が描かれている。 淡路島煙島に敦盛の史跡がある。 この『平家物語』の名場面は、のちに能『敦盛』、幸若舞『敦盛』、文楽/歌舞伎『一谷嫩軍記』などの題材となった。織田信長の好んだ歌『''人間五十年、下天のうちをくらぶれば、夢幻の如くなり。一度生を享け滅せぬもののあるべきか''』は幸若舞の『敦盛』の一節である。 唱歌「青葉の笛」(大和田建樹作詞、作曲・田村虎蔵)の一番は、敦盛の最期を歌って広く知られる。(二番は平忠度) 曲: 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「平敦盛」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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