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青表紙本(あおびょうしぼん)は、源氏物語の写本のうち藤原定家が作成したとされるもの、およびそれを写して作成されたとされるものをいう。「青表紙本」という呼び名は、定家が作成した写本の表紙が青かったことに由来する。 ==成立== 藤原定家の日記である『明月記』などの記述を元にすると、「藤原定家の家にはかつて「証本」と呼びうる信頼できる「源氏物語」の写本があった。しかしあるときこれを盗まれてしまった。その後自身の怠惰により、そのような状態が長く続いてきたが、あるときしかるべきところから写本を借りてきて家の少女らに命じて写本を作らせ、その後もいろいろなところにある写本と照合した。」とある。現在、定家の自筆本はばらばらの状態で4帖残っているが、最初の方を定家自らが書き、残りを別の人間が書いたものである。定家の整えた源氏物語の本を「青表紙」と呼ぶことは源氏物語の注釈書としては河海抄や源氏六帖抄などで初めて見られるもので、注釈書以外を含めると延慶両卿訴陳状において「青表紙源氏物語一部」とあるのが初出とされる〔池田亀鑑「青表紙本に関する古人の研究」『源氏物語大成 研究資料編』中央公論社、1956年(昭和31年)、p. 59。 〕。また「青表紙」が「青表紙本」と呼ばれるようになるのはさらに遅く、近世になってからである〔阿部秋生「別本の本文」『源氏物語の本文』岩波書店、1986年(昭和61年)6月、p. 223。 ISBN 978-4-00-000583-8 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「青表紙本」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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