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electrostatic potential =========================== ・ テン : [てん] 【名詞】 1. 10 2. ten 3. (P), (n) 10/ten
電位(でんい、electric potential)は電気的なポテンシャルエネルギーに係る概念であり、 電磁気学とその応用分野である電気工学で用いられる。 点''P'' における電位と点''Q'' における電位の差は、''P'' と''Q'' の電位差 と呼ばれる。 電気工学では電位差は電圧 とも呼ばれる〔静磁場である事を仮定している。一般の場合に関しては電圧を参照。〕。 電位の単位にはV (ボルト)が用いられる。 == 概要 == 電位は力学における位置エネルギーの位置に相当する概念である。その定義も位置エネルギーのそれとほぼ同様で、位置エネルギーの定義における力学的な力をクーロン力に置き換えれば電位の定義が得られる。 すなわち、点''P'' における電位は、''P'' から定められた基点''P''0 まで単位電荷を動かす際クーロン力に対してした仕事により定義される。 ここで単位電荷 とは1クーロンの電荷を持つ点電荷の事である。 電位の「傾き」(数学的にはgrad)は電場に等しい。従って位置Pにある荷電粒子がうけるクーロン力は、その粒子の電荷''q'' に電位の「傾き」をかけた値に等しい。 以上のように電位から電場を求める事ができ、逆に電場から電位を求める事ができる事が知られているので、電磁気的な現象は電場と電位のどちらを使っても記述できる。 しかし電場やクーロン力はベクトル量であるので3つの実数を用いて表現されるのに対し、電位はスカラーである為1つの実数のみで表現できるので、電位を用いた方が計算が楽になる場合が多い。 これが電位という概念を考える理由の一つである。 電荷 を持つ点電荷から だけ離れた地点の電位Vは である。 電位は重ね合わせの原理を満たすので複数の点電荷がある場合の電位は、おのおの点電荷がつくる電位の総和になる。 なお電位の定義は''P''0 は''P''からに進む経路に依存しているものの、静磁場(=磁場が時間変化しない場合)であればどの経路を通っても電位の値は等しい事が証明できる。従って経路の事を気にせずに「''P'' における電位」と言う事ができる。 しかしそうでない場合は電磁誘導が原因で一般には値が経路に依存してしまうので、電位の概念を定義する事ができない。 従って静磁場以外のケースでは電位の概念に電磁誘導による影響分を補正を加えた電磁ポテンシャル(のスカラー・ポテンシャル部分)を用いる必要がある。 また基点''P''0 を取り替えると電位は定数だけ変化するが、電位の応用事例ではこの定数の変化が問題にならないケースが多い。 例えば電位差は(差を取るとき定数がキャンセルされるので)基点によらず同じ値になる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「電位」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Electric potential 」があります。 スポンサード リンク
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