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静電誘導トランジスタ : ミニ英和和英辞書
静電誘導トランジスタ[らん]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

誘導 : [ゆうどう]
  1. (n,vs) guidance 2. leading 3. induction 4. introduction 5. incitement 6. inducement 
ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)

静電誘導トランジスタ ( リダイレクト:トランジスタ#トランジスタの種類 ) : ウィキペディア日本語版
トランジスタ[ゆうどう]

トランジスタ()は、増幅、またはスイッチ動作をさせる半導体素子で、近代の電子工学における主力素子である。(伝達)と(抵抗)を組み合わせた造語である〔によって1948年に名づけられた。〕。「変化する抵抗を通じての信号変換器〔 または 〕」からの造語との説もある。
通称として「」がある(真空管を「球」と通称したことに呼応する)。たとえばトランジスタラジオなどでは、使用しているトランジスタの数を数えて、6石ラジオ(6つのトランジスタを使ったラジオ)のように言う場合がある。
デジタル回路ではトランジスタが電子的なスイッチとして使われ、半導体メモリマイクロプロセッサ・その他の論理回路で利用されている。ただ、集積回路の普及に伴い、単体のトランジスタがデジタル回路における論理素子として利用されることはほとんどなくなった。一方、アナログ回路中では、トランジスタは基本的に増幅器として使われている。
トランジスタは、ゲルマニウムまたはシリコンの結晶を利用して作られることが一般的である。そのほか、ヒ化ガリウム (GaAs) などの化合物を材料としたものは化合物半導体トランジスタと呼ばれ、特に超高周波用デバイスとして広く利用されている(衛星放送チューナーなど)。
== 歴史 ==
一般には実用化につながった1947-1948年の、ベル研究所による発見および発明がトランジスタの始祖とされる。しかし、それ以前に増幅作用を持つ固体素子についての考察は何件かある。1925年、ユダヤ人物理学者が一種のトランジスタの特許カナダで出願した。これの構造は現在電界効果トランジスタ (FET) と呼ばれているものに近い〔Lilienfeld, Julius Edgar, "Method and apparatus for controlling electric current" 1930-01-28 (filed in Canada 1925-10-22, in US 1926-10-08).〕。リリアンフェルトはこのデバイスについて研究論文などを公表した様子がない。また、1934年にはドイツの発明家が同様のデバイスについて特許を取得している〔 European Patent Office, filed in Great Britain 1934-03-02, (originally filed in Germany 1934-03-02).〕。
1947年ベル研究所の理論物理学者ジョン・バーディーンと実験物理学者ウォルター・ブラッテンは、半導体の表面における電子的性質の研究の過程で、高純度のゲルマニウム単結晶に、きわめて近づけて立てた2本の針の片方に電流を流すと、もう片方に大きな電流が流れるという現象を発見した。最初のトランジスタである点接触型トランジスタの発見である。固体物理学部門のリーダーだったウィリアム・ショックレーは、この現象を増幅に利用できる可能性に気づき、その後数か月間に大いに研究した。この研究は、固体による増幅素子の発明として、1948年6月30日に3人の連名で発表された。この3人は、この功績により、1956年ノーベル物理学賞を受賞している。 という用語はが考案した。物理学者で歴史家のによれば、ベル研究所の特許に関する公式文書には、ショックレーらが、前述のリリアンフェルトの特許に基づいて動作するデバイスを作ったことが書かれているが、それについて後の論文や文書は全く言及していないという。
点接触型トランジスタは、その構造上、機械的に安定した動作が難しい。機械的に安定した、接合型トランジスタは、「3人」のうち最初の発見の場に立ち会うことができなかったショックレーが発明した。シリコンを使った最初のトランジスタは、1954年にテキサス・インスツルメンツが開発した〔J. Chelikowski, "Introduction: Silicon in all its Forms", ''Silicon: evolution and future of a technology'' (Editors: P. Siffert, E. F. Krimmel), p.1, Springer, 2004 ISBN 3540405461.〕。これを成し遂げたのは、高純度の結晶成長の専門家で、彼は以前ベル研究所に勤務していた〔Grant McFarland, ''Microprocessor design: a practical guide from design planning to manufacturing'', p.10, McGraw-Hill Professional, 2006 ISBN 0071459510.〕。
日本でも、官民で研究や試作が行われた。最初の量産は、1954年頃に東京通信工業(現ソニー)が開始し、翌1955年に同社から日本初のトランジスタラジオ「TR-55」が商品化された〔TR-55 ソニー公式サイト〕〔50年前のソニーが生んだもの 日経エレクトロニクス雑誌ブログ、2005年8月5日〕。その後相次いで大手電機メーカも量産を開始し、1958年あたりには主要な電機メーカーからトランジスタラジオが商品化される。このとき東京通信工業の主任研究員であった江崎玲於奈はトランジスタの不良品解析の過程で、固体におけるトンネル効果を実証する現象を発見・それを応用したエサキダイオードを発明し、1973年ノーベル物理学賞を受賞している(この段落の内容に関する詳細はトランジスタラジオ#歴史を参照)。
世界初のMOSトランジスタは、1960年にベル研究所のカーングとアタラが製造に成功した〔W. Heywang, K. H. Zaininger, "Silicon: The Semiconductor Material", ''Silicon: evolution and future of a technology'' (Editors: P. Siffert, E. F. Krimmel), p.36, Springer, 2004 ISBN 3540405461.〕。
1960年代に入ると、生産歩留まりが上がってコストが下がったことや、真空管でしか扱えなかったテレビやFM放送 (VHF) のような高い周波数でも使えるようになったため、各社から小型トランジスタラジオやトランジスタテレビが発表される。さらに高い電力やUHFでの使用が可能になる1970年までには、家庭用テレビやラジオから増幅素子としての真空管が姿を消す。
特性の向上ばかりでなく、集積回路が発明され、集積度を高めて、LSI(大規模集積回路)へと発展した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「トランジスタ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Transistor 」があります。




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