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『非現実の王国で』(ひげんじつのおうこくで、''In The Realms of the Unreal'')、正式には『非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ・アンジェリニアン戦争の嵐の物語』(ひげんじつのおうこくとしてしられるちにおける ヴィヴィアン・ガールズのものがたり こどもどれいのはんらんにきいんするグランデコ・アンジェリニアンせんそうのあらしのものがたり、''The Story of the Vivian Girls, in What is Known as the Realms of the Unreal, of the Glandeco-Angelinnian War Storm, Caused by the Child Slave Rebellion'')は、ヘンリー・ダーガーによる物語である。アウトサイダー・アートの代表例とされる作品で、「世界一長い長編小説」〔 - 「死後になって世界最長の小説と芸術的絵画が発見された<謎の男>とは!?」、2008年3月28日。〕とされることもある。 ==概要== ダーガーは19歳の時『非現実の王国で』を書き始めた。執筆は約60年間に渡り、彼が亡くなる半年前に老人ホームに収容されるまで、誰に知られることもなく続けられた。ダーガーが暮らしたアパートの家主であり、芸術家でもあるネイサン・ラーナーがダーガーの持ち物を整理するために部屋を訪れたときに、300枚の挿絵と1万5,000ページ以上のテキストからなるこの物語が発見された。訪問前にラーナーが「部屋のものはどうしようか」と尋ねたときも、ダーガーは物語の存在を明かさず「何でも好きにしてくれ」と語っていたという。なお部屋の中にはルイス・キャロル『不思議の国のアリス』やライマン・フランク・ボーム『オズの魔法使い』などの少女の冒険譚の他、キリスト教関連の書物も多数残されており、執筆の参考に用いられたと思われる。 ラーナーは作品を発表する際、挿絵の約100枚を画廊や個人愛好家に販売し、その残りをMoMAなどに寄贈した。ダーガーの部屋は保存され、現在は移設された場所で博物館としてテキスト原文と共に公開されている。 なお、その余りにも遠大なストーリーのためか、これまでこの作品は外国語版を含めてテキスト全文が刊行された事はない。ダーガーはテキストをタイピングされた15冊の冊子にまとめており、最初の7冊に自身の手で装丁、製本を施していた。残りの8冊は紐で縛ったままにされており、物語の結末はその未製本の冊子の中に描かれていた。 また、ダーガーは物語の完成後も、同じヴィヴィアン・ガールズを主人公とした続編『シカゴにおけるさらなる冒険』(シカゴにおけるさらなるぼうけん、''Crazy House: Further Adventures in Chicago'')を1939年から執筆した。こちらも8,500頁に及ぶ長編作品であり、原稿は手書きのまま残されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「非現実の王国で」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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