翻訳と辞書 |
韋小宝[たから]
韋小宝は、金庸の武俠小説『鹿鼎記』に登場する架空の人物。反清復明を唱える反政府組織・天地会の香主でありながら、康熙帝の親友であり清朝にも仕える。清朝では順調に出世を重ね、最終的な身分は一等鹿鼎公。 これまでの金庸作品の主人公といえば、禁欲的で、武術に対して求道的、政治的にはあまり関心がない人物が描かれることが多かった。しかし、韋小宝は博打好きで7人もの妻を得るほどに好色。怠け者で武術の稽古もサボりがち。また、極めて政治的才覚があり、新聞連載中、『鹿鼎記』は金庸が代作させているのではないか、との問い合わせが殺到したと言う。それでも、「韋小宝は義俠心に厚い」という武俠の必須条件は満たしており、天地会への義理と康熙帝への友情の板挟みに苦しむこともあった。 == 性格 == 極めて楽天的で陽気。博打好きではあるが金銭への執着心は薄く、友人や部下などには派手にばらまくことも多い。そのため、友人や部下からの人望は高い。さらに、口がうまく、お世辞、ゴマすりの技術はかなりのもので、目上の者にも気に入られることが多い。本来はお世辞や阿諛追従を嫌う人物でさえ、韋小宝には陥落されることも。 イチかバチかの大勝負に出ることも多く、自分の命をカタにするような博打にも手を出すので、決断力は十分で、特に優柔不断ということはない。しかし、差し迫った危機があってもとりあえず問題は先送りにするタイプ。そのため、天地会と清朝という相反する組織に同時に所属するという、極めて不安定な関係を長期に渡って継続していた。 なお、漢民族至上主義には賛同しておらず、康熙帝が善政をするのならそれでもいいと考えている。そのため、天地会のメンバーとは若干の温度差があり、「龍脈」を絶つことで清を終わらせることができる立場にいながらこれを行っていない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「韋小宝」の詳細全文を読む
スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース |
Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.
|
|