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(n) airspace incursion =========================== ・ 領空 : [りょうくう] 【名詞】 1. territorial airspace ・ 領空侵犯 : [りょうくうしんぱん] (n) airspace incursion ・ 空 : [そら] 【名詞】 1. sky 2. the heavens ・ 侵犯 : [しんぱん] 1. (n,vs) violation 2. invasion 3. infringement
領空侵犯(りょうくうしんぱん)とは、国家がその領空に対して有する権利を侵犯する行為のことであり、具体的には他国の航空機・飛行物体が当該国の許可を得ず、領空に侵入・通過する国際法上の不法行為を指す。領空侵犯に対して、当該国は対領空侵犯措置を取ることができる。対領空侵犯措置は以下のとおり段階的に定められている。 #航空無線による警告 #軍用機による警告 #軍用機による威嚇射撃 #強制着陸 #撃墜(ただし無防備な民間機への攻撃は原則禁止) == 概要 == 国際法において、国家が領有している領土・領海の上に存在する大気の部分を領空(または空域)とし、領海と共にその国の海岸線から12海里までのエリアを領空と定義している。 1967年発行の「月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約」(通称「宇宙条約」)第2条において、月その他の天体を含む宇宙空間は、主権の主張、使用若しくは占拠又はその他のいかなる手段によっても国家による取得の対象とはならない。 としているため、領空は大気圏までとなっている〔マイコミ新書『日本人が知らない日本の安全保障』著:加藤ジェームズ、2011年P52〕。領空侵犯とは、この領域を許可なく侵す行為であり、国際法違反の行為となる。ただし、領空の範囲は大気圏に限られるため、高度100km以上の宇宙空間(衛星軌道など)を移動する人工衛星や国際宇宙ステーションなどは領空侵犯に当たらない〔もっとも、軍用のミサイルはこの限りではないが、高度200~300kmを高速飛行する物体に戦闘機を発進させて、目視確認することはできない。〕。 領空侵犯機に対しては、その国の空軍などが対処する場合が多い。戦闘機で目視確認がとれるまでは、航空用語で未確認飛行物体(UFO)とされる。「領空を侵犯していると警告し、速やかに領空外への退去を促す」という対応が一般的である〔その国の情勢如何(戦乱など)では、即座に撃墜するなどの手段が行われる可能性もある。〕。これに従わなかった場合は、強制着陸やミサイルなどによる撃墜といった措置が取られる。しかし、1983年の大韓航空機撃墜事件ではソ連軍機が適切な手順を踏まずに撃墜したことで、国際的な非難を浴びた〔ただし、冷戦構造下という側面もあり、アメリカを中心とした西側諸国が特に強く非難した。〕。この事件を契機に、国際民間航空機関(ICAO)はシカゴ条約の改正議定書を採択し、同条約に「第3条の2」を追加した。これにより、「民間航空機による領空侵犯に対する要撃に際しては、武器の使用を差し控え人命・航空機の安全を確保しなければならない」という義務が法的拘束力を有することとなった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「領空侵犯」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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