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『頭ならびに腹』(あたまならびにはら)は、横光利一の短編小説。1924年(大正13年)10月に同人雑誌『文藝時代』創刊号に掲載され、横光の属する同人が「新感覚派」と命名される大きなきっかけの一つとなった作品である〔井上謙『新潮日本文学アルバム44 横光利一』(新潮社、1994年)〕。線路故障で立ち往生する特別急行列車から迂回線に乗り換える乗客たちと、一人そのまま残ったお道化た小僧との対比の一幕を描いた小品。タイトルの意味は、太った「腹」の紳士につられて迂回線に移動してゆく人々の「頭」と、小僧の「頭」のことである。 冒頭の一文、「真昼である。特別急行列車は満員のまま全速力で馳けてゐた。沿線の小駅は石のやうに黙殺された。」は、新感覚派表現の代表的な例としてよく引用されている〔橋本威「『新感覚』的文章 : 横光利一『頭ならびに腹』について」(広島大学近代文学研究会 近代文学試論、1974年2月)〕。この擬人法と比喩を巧妙に混ぜ、特急列車のスピード感を表現した独特の新しい文体は、発表当時文壇の大きな話題となり、同人誌発行意義の決定打となった〔。 == 発表経過 == 1924年(大正13年)10月1日、同人雑誌『文藝時代』創刊号(第1巻第1号)に掲載され、翌1925年(大正14年)6月、文藝日本社より刊行の『無禮な街』(新字:無礼な街)に収録された。 雑誌『文藝時代』は、川端康成、石浜金作、今東光、中河与一、横光利一ら、計14人の同人で創刊され、川端が「創刊の辞」を書いている。誌名も川端の発想で名付けられた〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「頭ならびに腹」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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