翻訳と辞書
Words near each other
・ 頼春水
・ 頼春風
・ 頼有賢
・ 頼朝
・ 頼朝 (ホスト)
・ 頼朝 (実業家)
・ 頼朝 (小惑星)
・ 頼朝社長
・ 頼杏坪
・ 頼桃三郎
頼梅シ
・ 頼梅颸
・ 頼母子
・ 頼母子のシダレザクラ
・ 頼母子講
・ 頼母木桂吉
・ 頼清徳
・ 頼源
・ 頼漢英
・ 頼瑜


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

頼梅シ : ミニ英和和英辞書
頼梅シ[うめ]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [うめ]
 【名詞】 1. (1) plum 2. Japanese apricot 3. prunus mume 4. (2) lowest (of a three-tier ranking system) 

頼梅シ : ウィキペディア日本語版
頼梅シ[うめ]

頼 梅颸(らい ばいし、宝暦10年8月29日1760年10月7日) - 天保14年12月9日1844年1月28日))は、江戸時代の歌人。摂津国立売堀裏町(現大阪市西区)の人。名は静子あるいは静。梅颸は号。夫が頼春水、長男が頼山陽、長女が頼三穂。
== 略伝 ==
大阪の儒学者飯岡義斎・妻の来島氏の次女として生まれる。義斎夫妻は六子もうけたが四子は早世し、次女が静子(梅颸)で三女が直子(梅月)、後に梅颸は春水の妻となり梅月は尾藤二洲の妻となる。
義斎は娘2人に教育を施す。静子は早くから文章・和歌の才能に長け、和歌は京都の小沢蘆庵に師事する。和歌は菅沼斐雄、国文は香川景樹に指導を受けたとも。
安政8年(1779年)20歳の時、中井竹山の仲人で当時大阪に家塾を開いていた春水と結婚。梅颸(静子)の代表作である『遊洛記』は安政9年(1780年)に出来たもので、春水の父つまり舅の頼惟清(亨翁)と春水とで京都で遊んだ時の紀行である。同年、長男・山陽を生む。天明元年(1781年)春水が広島藩7代藩主浅野重晟に藩儒として招聘されたため、一家で移り住むことになる。天明3年(1783年)春水が江戸勤番となったため、広島頼家の家事を一手に引き受けることになり、その間に歌道にも励んだ〔。
広島で居についた翌日である天明5年5月13日(1785年6月19日)から後に『梅颸日記』と呼ばれる日記をつけ始める。この日記は春水が江戸勤番となったため留守中の頼家の家事育児を知らせる目的でつけられたものがその後も続き、旅行の際には紀行文や和歌も添えられ、生涯59年間に渡って綴られている。春水による日記『春水日記』と共に後に山陽の研究のみならず当時の風俗や儒者の研究などに用いられる貴重な資料となっている〔。
寛政元年(1789年)藩より杉の木小路の武家屋敷(現頼山陽史跡資料館)を拝領し定住する。寛政12年(1800年)山陽が出奔、春水の弟である頼杏坪に捕まり連れ戻され離れに幽閉された。これに静子は憂愁の歌を残すなど深く心を傷め、幽閉中には時に励まし時に叱咤し愛情を注いだ〔。山陽はのち謹慎を解かれ在野の学者として京都を拠点に活動することになるが、これ以降母・静子への慈愛が特に顕著となっていく。
山陽が廃嫡となり、頼家の嫡子は養嗣として春水の弟である頼春風の子・頼景譲(元鼎)を迎えた。また藩法により山陽夫婦は離縁となったため、その子つまり静子の孫にあたる頼聿庵を育てることにもなった。文化12年(1815年)景譲が病死、そのため聿庵が頼家の嫡子となった。
文化13年(1816年)2月、病に倒れていた春水は自分なき後の隠居名にと「梅颸」の号を静子に残す。静子はこれを守り以降梅颸を用いている。この1週間後に春水は死去、梅颸57歳の時であった。
梅颸は生涯を子女の教育に捧げた。山陽は『日本外史』で評価されることになるが、この成功は梅颸の教育の賜物とされている。山陽の他には二男一女をもうけたが次男三男は早世し、長女が頼三穂(お十)でのち広島藩士進藤吉之助へ嫁いでいる。また広島頼家の嫡子となった孫の聿庵、ひ孫の誠軒、養嗣の景譲、その子どもである達堂の教育にも尽力した。なお聿庵・誠軒は広島頼家の家督を継ぎ広島藩儒となり学問所教授となり、達堂は景譲が死去し広島頼家の家督を聿庵が継ぐことになった際に独立し大阪堺で売薬業を始めのち堺師範で教授となった。
天保3年(1832年)、息子の山陽に先立たれる。梅颸73歳の時であった。
天保14年(1844年)死去、享年84。墓所は広島市多聞院で春水の隣に並んであり、墓標は聿庵の筆による。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「頼梅シ」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.