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「風になれるなら」(かぜになれるなら)は、1977年5月25日に発売された伊藤銀次通算4作目のシングル。 == 解説 == 「風になれるなら」「こぬか雨」両曲とも同日発売のアルバム『DEADLY DRIVE』〔『DEADLY DRIVE』 1977年5月25日発売 ASYLUM ⁄ WARNER PIONEER LP:L-4037Y〕からのシングル・カット曲。 「風になれるなら」は、伊藤の中では「幸せにさよなら」〔ナイアガラ・トライアングル「幸せにさよなら」 1976年4月1日発売 NIAGARA ⁄ COLUMBIA EP:LK-2-E〕の発展形だとし、「あの延長線上に来る曲が欲しいなって思って、ほぼ最初に作ったのが<風になれるなら>でしたね。シュガー・ベイブの流れにあることも表現したかったし、特に“風になれるなら”っていう部分の詞が出来たときに大貫妙子さんの声で“風”を表現したかったんですね。これは詞と曲がほぼ同時進行でした。何も考えずにあのイントロが出来たんですよね。それも僕がギターで作って、それを緒方(泰男)君に伝えてピアノで表現してもらいました。『デッドリィ・ドライブ』〔の共同プロデューサーであった柏原卓の“テイク・ワン”という事務所は山下洋輔さんとかジャズの関係の方もマネージメントしていたので、そういうこともあって柏原卓が“間奏にはソプラノ・サックスっていうのもいいぞ”ってアドヴァイスしてくれたんです。それで高橋知己というサックス・プレイヤーを紹介してくれたんです。僕は面白いと思えば何でもやってしまう方なので、それでやってみたら凄く面白かったんです。ウェイン・ショーターが入っているような感じですよね」という。また、当時流行っていたボズ・スキャッグスの「ロウ・ダウン」にインスパイアされて作った曲だともいう。ある日友達と話しているときにふっと“風になれるなら”って頭に浮かび、それで作ったという〔隔月刊『ミュージック・ステディ』1983 8月号 No.7(ステディ出版)pp.115-146、1983年8月20日発行〕。シングル・ヴァージョンでは間奏のソプラノ・サックス・ソロをカットし、代わりに“風になれるなら 君に届けたい~君を追いかけて”の歌詞が追加され、エンディングも30秒ほど短く編集された。このシングル・ヴァージョンは後に東芝EMI在籍時の楽曲を集めた伊藤のベスト・アルバム『“CHANGES” History of GINJI』〔『“CHANGES” History of GINJI』 1988年7月6日発売 EASTWORLD ⁄ TOSHIBA-EMI CD:CT32-5242〕に収録されたほか、『DEADLY DRIVE』の24bitデジタル・リマスタリング、紙ジャケット仕様再発盤にボーナス・トラックで収録された〔『DEADLY DRIVE』 2008年2月20日発売 ASYLUM ⁄ WARNER MUSIC JAPAN CD:WPCL-10455〕。また、24bitデジタル・リマスタリング、紙ジャケット仕様で再発されたミニ・アルバム『POP STEADY #8』〔『POP STEADY #8』 2007年10月24日発売 GT music ⁄ SMDR CD:MHCL-1199〕には、“Live Version”がボーナス・トラックで収録された。 「こぬか雨」は、もともとは“ごまのはえ”時代に作られた曲で、シュガー・ベイブで伊藤と山下達郎が詞をお互いに出し合い、話し合って作られた。伊藤によれば“ここにはそぼ降るこぬか雨 ここにはスコールさえもない”というのがすごく好きだとし、欧陽菲菲「雨の御堂筋」〔欧陽菲菲「雨の御堂筋」 1971年9月5日発売 TOSHIBA RECORDS EP:TP-2517〕からヒントを得たという〔。アルバム収録に際し、伊藤が全ての詞を書き直している。また、山下も1994年にシュガー・ベイブのアルバム『SONGS』〔シュガー・ベイブ『SONGS』 1994年4月10日発売 NIAGARA ⁄ east west japan CD:AMCM-4188〕のオリジナル・マスターでのCD化にあわせて行われた『TATSURO YAMASHITA sings SUGAR BABE』〔山下達郎『TATSURO YAMASHITA sings SUGAR BABE』 1994年4月26日-5月2日中野サンプラザホール〕でのライブ音源を、自身のシングル「愛の灯〜STAND IN THE LIGHT」〔山下達郎「愛の灯〜STAND IN THE LIGHT」 1996年2月10日発売 MOON ⁄ east west japan SCD:AMDM-6160〕にカップリングで収録した。 ジャケット裏面には両曲の歌詞のほか、「風になれるなら」の楽譜が掲載されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「風になれるなら」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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