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嶋中事件(しまなかじけん)は、1961年2月1日に日本で起こった右翼による言論抑圧を目的としたテロ事件である。事件のきっかけとなった深沢七郎の短編小説の題名をとって、風流夢譚事件(ふうりゅうむたんじけん)とも言う〔風流夢譚事件 日立システムアンドサービス・百科事典マイペディア(コトバンク)〕。 == 概要 == 1960年11月に雑誌『中央公論』に発表された深沢七郎の小説「風流夢譚」の中には、皇太子・皇太子妃が斬首される記述や、天皇・皇后の首のない胴体が登場したり、昭憲皇太后が野卑な言葉を語ったり面罵されたりする記述などがあった。これを不敬であるとして右翼の抗議活動がすぐに起こったが、加熱する批判と擁護論争の中で、右翼団体大日本愛国党に所属していた少年Kが、中央公論社の社長宅に侵入して起こした殺傷事件が本件である。 この事件では犯人は翌日出頭したが、家政婦が死亡するという痛ましい事態となったことで、皇室に関する言論は一気に萎縮することを強いられた。この事件の後も続いた右翼の抗議に中央公論社は屈服。別の右翼関係者に調停を頼んで密室で示談にしたとされ〔、公に論調が変化したこともあって、言論界全体に大きな影響を与えた〔白川浩司「遙かなる『文藝春秋』 オンリー・イエスタデイ2 第8回」『週刊ポスト』2012年3月9日号、p.131〕。 戦後の言論の自由や皇室報道を論じる際の象徴的な事件であり、河上丈太郎傷害事件、岸首相襲撃事件、浅沼稲次郎暗殺事件など、安保闘争で一時興隆した左翼運動に対抗するかのように、連続して起こった右翼のテロ事件の一つであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「嶋中事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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