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風車(かざぐるま、風車戦法)は、将棋の戦法の一つ。将棋棋士の伊藤果が居飛車穴熊への対策〔「将棋世界」(日本将棋連盟)2000年1月号付録〕として考案し多用したことで知られるが、他の棋士はあまり指さない。飛車を下段に引き、状況に応じて左右にクルクルと転回することから名づけられた。 ==概要== ツノ銀中飛車や右玉の形から基本形1ないし2の形へと移行することが多い。飛車は基本形では5筋に配置されているが、特に中飛車と言ったくくりではなく、8筋でも2筋でも自由自在に転回し〔『日本将棋用語事典』〕、玉も▲5八~▲4九~▲3八を行ったり来たりし、それに応じて右金も▲4八~▲3八を行ったり来たりする。角も▲5七~▲6八を行ったり来たりすることが多い。香車は8段目に上がることもある。 持久戦志向であり、相手からの攻めに対して柔軟に対応可能なことを特長とする。相手の無理攻めをとがめて反撃をもくろむ。一方、自分から攻めることが難しい。伊藤果によると「戦わない! 攻めない! 千日手だっていい!」という精神とされている。 プロ棋士である森内俊之の証言によれば、この戦法は伊藤以外が指しこなすことは難しく、公式戦ではほとんど見られない。また伊藤は、この戦法を指すために将棋を指している、と語っているとしている。堅くはないが隙がなく攻めにくい形で、少しずつポイントを上げていく将棋になるようだ〔『日本将棋用語事典』p.42- 「名棋士の談話室 森内俊之」〕。 その後、若干攻めを取り入れた新風車も提唱されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「風車 (将棋)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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