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不利先打(ふりせんだ)とは、詰将棋における構想の一つ。2種以上の持ち駒の弱い駒から使う方が合理的と思われる局面で、強い駒から使う方が正解となることをいう。 == 概説 == 例えば持ち駒に「金、歩」があって同一箇所にいずれかを打つ場合、もしどちらを打っても局所的に同じ効果が得られるならば、歩を打って金を持ち駒に残す方が一般に合理的であると考えられる。このような局面で、金を先に打ち、歩を残す、一見不合理と思える意外さが、詰将棋作品の狙いとなる。 特定の局面を指していう場合は、不利先打の語よりも、該当する2種の駒をもって飛先飛香(飛、香の持ち駒から飛を先に使用するとき)、金先金歩(金、歩の持ち駒から金を先に使用するとき)などの語を用いることが多い。不利先打を含むこれらの語は、飛と香、銀と歩のように「弱い駒の性能が、強い駒の性能に完全に包含されている場合」に限って用いることが一般的で、飛先飛桂のように呼ばれることはない。したがって、該当する駒が2種の場合の「○先○×」の形の語は、飛先飛香、飛先飛歩、金先金歩、銀先銀歩、香先香歩の5通りとなる。該当する駒が3種の場合は、飛香先飛香歩の1通りしかない。 不利先打は、将棋の対局でも理論上は生じ得るが、現実に起こることはほとんどない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「不利先打」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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