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食わず女房(くわずにょうぼう)は、日本に伝わる昔話。男の望みどおり「食事をしない女」が嫁入りをするが、その正体が人間ではないものであることを見てしまうという物語。端午の節句(5月5日)に飾る菖蒲(しょうぶ)の由来が説明される話型がよく知られる。 飯食わぬ女房(めしくわぬにょうぼう、ままくわぬにょうぼう)飯食わぬ嫁(めしくわぬよめ)飯を食わぬ嬶(めしをくわぬかか)〔柳田國男『柳田國男全集』5(『日本昔話集』) 1998年 筑摩書房 ISBN 4-480-75065-7 41-42頁〕飯食わぬ嬶(ままくわぬかが)お飯食わね嫁(おままくわねよめ)〔武田正 編『雪女房《米沢の民話》』 1981年 遠藤書店 67-69頁〕など地方・話者によってその昔話の呼び方に若干の違いはあるが、基本的には「食事をとらない」という意味の言葉で呼ばれている〔昔話研究者・関敬吾による昔話のモチーフ分類(『日本昔話大成』)では「食わず女房」という名で分類されており、その分類・配列に基づいた昔話集では「食わず女房」で統一されている〕。頭頂部の頭髪の中に大きな穴のような口がある点〔〔上野勇 『利根昔話集』 岩崎美術社 1975年 107-110頁〕が最大の特徴であるが、話によっては位置や形状などに差異もある。 == 概要 == ほぼ日本全国で伝承されている。地方や話者によって細部に違いあるが。主な展開は以下のようなものである。 妻帯していない男(多くの場合はケチなことがその理由)が「飯を食わず、良く働いてくれる者がいてくれれば嫁に迎えてもよい」と願う。すると、その望みどおりの女が現われて嫁になる。嫁は望みどおり働き者であったが、不思議なことに米をはじめとした食糧が異常に減りはじめる。仕事に出掛けるふりをして家をのぞき込んだところ、嫁が大量の飯を炊いており、髪をかきわけ頭頂にある大きな口からそれを次から次に食べていた。嫁の正体が人間ではないことを知った男が離縁をしようとしたところ、嫁はおそろしい姿(山姥など、本来のすがた)の姿に戻り、男を自分の家へ連れ去る。男は隙をついて逃走、菖蒲の生えた湿原に身をひそめることによって、追跡から逃れることが出来た〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「食わず女房」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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