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糖粽売(あめちまきうり)〔小山田ほか、p.142.〕は、中世・近世(12世紀 - 19世紀)期にかつて存在した糖粽(あめちまき)を行商する者であり、かつて奈良に存在した座「糖粽座」(あめちまきざ)の家内制手工業・商工業者である〔〔箸中(古代~ 、''jlogos.com'', エア、2012年9月6日閲覧。〕。「糖粽」は「とうそう」とも読み、飴粽、、粭粽(あめちまき、あめぢまき)とも書く〔〔〔''飴粽''、デジタル大辞泉、コトバンク、2012年9月6日閲覧。〕。 本項では「糖粽」についても詳述する。 == 糖粽 == 「糖粽」(飴粽)とは何か、については大きく分けて3説ある。 # 飴色をした粽餅(茅巻餅)〔〔岡崎、p.1100.〕。 # 粽餅(茅巻餅)の表面に飴を塗布したもの〔岩井、p.147.〕〔宮、p.469.〕。 # 固飴を茅萱(チガヤ)で巻いたもの〔陶器、p.130.〕。 そのうち1の説は『本朝食鑑』(1697年)の記述によるもので、チガヤに包むことで色素が転移し、粽餅が飴色(やや明るい褐色)に染まるという〔。これは6世紀中国で記述が残っている本来の「粽」の製法に近く、現在も鹿児島地方に残る「あくまき」にその製法が残されているものである〔『中国の菓子 』 - Yahoo!百科事典、2012年9月9日閲覧。〕。 そもそも「あめ」と訓読み(常用漢字表外の読み)される「糖」(トウ、タウ)は、サトウキビ等を原料とする甘味料を指し〔、2012年9月9日閲覧。〕、「あめ」と呼ばれる甘味料は、日本では、奈良時代(8世紀)から白米を原料として製造されていた〔、2012年9月9日閲覧。〕。日本における「あめ」は当初、液状の「水飴」であり〔、2の説はこれをチガヤで巻いた粽餅に塗布したというものである〔〔。 固形の「固飴」(堅飴)も「水飴」と同時期に製造されており(麦芽飴)、奈良時代に成立した『日本書紀』では、神武天皇が「タガネ」と呼ばれる強固な固飴を製造する説話が記述されている〔。「固飴」は「水飴」をさらに煮詰めて冷却したものであり、現在の「飴」の定義に近いものである〔、2012年9月9日閲覧。〕〔、2012年9月9日閲覧。〕。江戸時代の17世紀に京菓子「洲浜」としてソフィストケイトされたものの前身が、竹皮に包まれた携行食・陣中食「糖粽」(飴粽)であるといい〔、2012年9月9日閲覧。〕、これは3の説に近いものである〔。 いずれにしても「糖粽」は、チガヤに包まれた菓子あるいは携行食であった〔〔〔〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「糖粽売」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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