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飾り職人の秀(かざりしょくにんのひで)は、必殺シリーズに登場した仕事人の一人。初登場作は『必殺仕事人』。三田村邦彦が演じた。 == キャラクター == 名前通り、表の稼業は飾り職人。裏の仕事の遂行時には、黒装束に身を包む〔この装束は山本寛斎がデザインした衣装をモチーフに、三田村自身がデザインしたものである。〕。初期の殺し技は、細工用の鑿(のみ)を使用し、相手の急所に素早く突き刺して死に至らしめる〔主に背後から飛び掛って頚骨を貫いていた。〕。『必殺仕事人』第18話で、所持品検査が厳しい場で仕事を行うために、代わりに焼き入れ加工した簪を用いた。後に簪が定番の武器となり、殺しの他に威嚇として投げ付けることもある。初仕事は『新・必殺仕事人』最終回によると、上州・高崎における贋医者殺しである。 登場初期は、若さゆえにしばしば感情的に暴走しがちな熱血漢で、中村主水(藤田まこと)、畷左門(伊吹吾郎)、おとわ(山田五十鈴)といった落ち着いたキャラクターとは対照的な立場で描かれていた。若い時は仕事人の自覚に欠け、主水、左門、おとわから鉄拳制裁や叱責を受ける時もあったが、自身も、後輩の西順之助(ひかる一平)などに行い、継承して行くことになる。時を経るごとに角が取れていき、やがて主水とも対等に話せる大人の男へと成長していった。『必殺仕事人・激突!』では、夢次(中村橋之助)を若造、ガキ扱いする台詞もあった。しかし、その反面で、さだに対し、同じ仕事人である夫と娘を死なせてしまった後ろめたさで悩む一面もあった。 飾り職人としての腕はいいものの、気に入った仕事しか受けない気まぐれな面があった。情に厚い一面があり、困った人間を見過ごせない性格が災いし、何度も事件に巻き込まれた。棺桶の錠と同じく武士への嫌悪感や不満を抱いているのか、『必殺仕事人』時代にはその思いを直接、主水や左門にぶつけていた。また、武士社会の独自の文化(切腹や仇討ちなど)についても「一生掛かっても、全く理解できない」という言動が見られた。 天涯孤独の身の上〔過去については『必殺仕事人』第68話の幼馴染との会話で「村から奉公や修行に出て、江戸に残っているのは自分と相手だけ」であると語っている他、『必殺仕事人IV』第21話では妹がいたことを、第24話では軽業一座に在籍していたことを語っている。〕であるが、『必殺仕事人IV』では自分が仕事した男の遺児である少女 お民を引き取って育てていた。しかし、最終回で、自分の殺しを子供に見られたことで、お尋ね者となり、一旦はお民共々、江戸を去る。 『仕事人IV』の一件から、しばらく経った後、真砂屋に奉公していたおゆみと関係を持つも逃げられ、自暴自棄になりつつも、彼女の恨みを晴らすために真砂屋徳次との激しい死闘を繰り広げたり(映画『必殺! III 裏か表か』)、神楽坂宗右衛門配下の仕事人として、吉原の遊女見習い 若紫を見請けする金を稼ぐべく奔走したり(『必殺まっしぐら!』)、奉行所を狂わせた奥田右京亮の一味と闘うために主水たちと再び組む(映画『必殺4 恨みはらします』)など、断続的に江戸に帰郷し、大役を果たしている。 TVスペシャル『必殺スペシャル・春 世にも不思議な大仕事 主水と秀 香港・マカオで大あばれ』では依頼する女性への想いから、自身の意思で主水に協力を求め、二人で香港において仕事を組んだ。 『必殺仕事人・激突!』で、再レギュラー出演。主水、お歌、夢次、山田朝右衛門と組み、裏稼業を再開。その際、仕事人仲間だった男の妻と関わりを持つ。映画『必殺!5 黄金の血』では裏稼業から足を洗っていた政が地獄組の悪事によって死んだ恋人 お浅の仇討ちで、裏稼業へ再び足を踏み入れようとしたところを諭す。その後、地獄組との激戦で駆け付けた政に外道の不意打ちから救われたものの、その代償で、政は致命傷を負う。外道を間一髪で仕留め、政の最期を看取った。『仕事人・激突!』最終回で、最後の大仕事を終え、江戸を去っていった。 映画『必殺! 主水死す』で、江戸城 大奥の派閥争いに巻き込まれ、主水、三味線屋の勇次(中条きよし)、おけいとともに仕事に向かうが、主水が過去の仲間との複雑な関係の果てに小屋の中で爆死。それを勇次、おけいと見守った後、江戸を去っていった。その後の消息は不明。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「飾り職人の秀」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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