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首長(しゅちょう)とは、行政機関(日本の場合は特に地方公共団体)の長を意味する用語で、広い意味では集団・組織を統率する長を意味する言葉である。 主に都道府県知事や市町村長など。 == 主な用法 == 以下のような様々な用法がある。なお「しゅちょう」では、「市長」「主張」「首相」などと紛らわしいので、行政実務では慣習的に「くびちょう」と読まれることも多い〔市立(いちりつ)や化学(ばけがく)と同様である。〕。 *合議制に対立する独任制の長官。 *日本の内閣の代表者としての内閣総理大臣の地位(日本国憲法第66条第1項)。大日本帝国憲法にはそもそも内閣総理大臣に関する規定がなく、基本的には国務大臣と同格であったのに対し、現在の憲法における首長としての内閣総理大臣は、他の国務大臣に対して、任免権をはじめとする指導的・統制的な権限を持っている。 *日本の地方公共団体の長(都道府県知事及び市町村・特別区の長)を指して用いる。これは、公選された地方議会が合議制であるのに対し、議会とは独立して公選された独任制の長であることによる。 *イスラム世界の君主の称号のひとつアミール(amīr)の日本語訳。かつて「土侯」と訳されていたが、日本人が“文明”の一員である自らと対比して、彼らを「野蛮人の長」という侮蔑の意味を込めて呼ぶことが多かったため、現在ではこれを避けて、価値判断を含まない名称である「首長」を訳語に用いる。 *アメリカ先住民(インディアンやエスキモー)、ポリネシア系の諸民族など、「原始的な未成熟な社会」においての、小規模な部族集団の指導者の称号・地位を表するのに用いる言葉。かつては「酋長」と呼ぶのが一般的だったが、これも「土侯」と同様に侮蔑の意味を込めて呼ぶことが多かったため(そもそも、「原始的な未熟な社会」という認識そのものが差別である)、現在ではこれを避けて「首長」と呼ぶことが多い。ただし、合議制社会であるインディアンの「調停者」である「酋長」を、他の用例と同様に「首長」と呼ぶのは誤った用法であり、インディアンの「酋長」は「首長」ではないとする主張もある〔『CRAZYHORSE』(Larry McMurtry、1999年、Penguin LIVES)〕〔『Lies Across America: What Our Historic Sites Get Wrong』(James W. Loewen Touchstone; Reprint edition 2000年)〕。エスキモーについても同様である。 *仏教やキリスト教における独立した教会組織の代表者。たとえば、イングランド国教会におけるイギリス(イングランド)国王の地位は、いわゆる「国王至上法(首長令)」に基づき「首長」と表現される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「首長」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lord Mayor 」があります。 スポンサード リンク
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