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軌間(きかん)は、鉄道の線路を構成する左右のレールの間隔である。ゲージ () ともいう。レールには幅があるため、レール頭部の内側の最短距離と規定される(詳しくは後述)。 軌間は鉄道の機能・能力に関わる重要な要素であり、また軌間の異なる鉄道の間では通常は直通運転は不可能である〔。世界で最も普及している軌間は1435mm(4フィート〔1フィートの長さは地域により異なった。以下では特に断らない限りイングランドやアメリカ合衆国のフィート(1フィート=12インチ=約0.3048m)を意味する。〕8.5インチ)で、標準軌と呼ばれる。標準軌より広い軌間を広軌、狭いものを狭軌と呼ぶ。日本で多い狭軌は、在来線でよく使われる1067mmである。軌間を変更することは改軌と呼ばれる。しかし、改軌は周辺のものに大きく影響があり費用も莫大のため、余程の理由がない限り行われない。 曲線部では、車輪のフランジがレールに接触することなく走行できるように、レールの間隔を所定の軌間より30ミリメートル広げることがある。この増分をスラック(拡度)と呼ぶ〔。車軸の構造上、曲線で左右両輪の回転差を吸収できないため、フランジ内外の輪径差で吸収する。曲線通過時に金属音を発するのは、回転差によるレールとの摩擦音である。 == 定義 == 軌間の正確な定義には、レールの頭部上面から一定の長さだけ下がった位置での左右のレール内側面の距離とするものと、上面から一定の範囲内でのレール内面の最短距離とするものがあり、国や地域などによって若干の差異がある〔。 * 日本 - レール上面から鉛直方向に16mm以内の最短内面距離〔。 * アメリカ合衆国(アメリカ鉄道技術協会) - レール上面から15.1mm(8分の5インチ)下がった位置での内面距離〔。 * スペイン - レール上面から14.5mm(±5mm)下の位置での内面距離〔。 19世紀後半のフランスとイタリアでは、レール中心の間隔を基準として定めていた。この場合軌間はレールの幅によって変わってしまうことになる〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「軌間」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Track gauge 」があります。 スポンサード リンク
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