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しりとりとは、言葉遊びの一つである。参加人数は何人でもよい〔一人の場合は「一人しりとり」と言われる〕。古い護法として用いられたこともあるという。 本項では日本語のしりとりについて解説する〔言語学的には文字(日本語では音節/音節で考えなければ日本語でもn-で始まる語は多い)に依存した言葉遊びで、清音と濁音の違いや長音を無視し、「る」で終る動詞は使わず名詞を中心にする(英語だと語尾が-eなど頻度数が高い文字が多くて成立しにくい)こと、撥音'ん'で始まらない日本語の特性を使っているので、他の言語では成立しにくい。〕。 == ルール == まず参加者のうちの一人が、最初に適当な単語を言う(最初に言う単語は「しりとり」とするルールもある)。以降の人は順番に、前の人が言った単語の最後の文字(つまり『尻』である)から始まる単語を言っていく。 日本語には「ん」で始まる単語がほぼ皆無に等しいため、通常は「ん」で終わる単語を言ってしまうと負けになる。ただし、外来語や固有名詞も含めると「ん」から始まる言葉は決して皆無ではないため、稀に変則的なルールとして「ん」から始まる言葉を可とすることもある(ただし「ん」で終わる単語を言った側が負けて勝負が決まるため、「ん」で始まる単語でしりとりを続ける必要も無い)。 * 「ん」で始まる具体的な言葉はアフリカに多く、ンジャメナ(チャド共和国の首都)、ンゴロンゴロ保全地域(タンザニア連合共和国中央部に存在する世界遺産登録の自然保護・保全地域)、ンデベレ族(アフリカの部族名)、ンビラ(アフリカの民族楽器)、ンドゥール(人名。ユッスー・ンドゥールなど)、ンクルマ(人名。クワメ・ンクルマなど)などがある。また、日本では栂(つが)を人名で「んが」と読むことがある。この他、古典落語の演目の1つに「ん廻し(んまわし)」がある。 また、日本語には「る」で始まる単語が極めて少なく、ほとんどの人は早いうちに「る」で始まる単語を使い切ってしまうため、しりとりで「る」で終わる単語を何回も使うと、次の人は負けになる確率が高い。そのため、しりとりで負ける確率を低くするためには、外国語も含めて「る」で始まる単語をできるだけ多く知っておくことが重要である。それと同時に、しりとりで有利になるためには、「る」で終わる単語をできるだけ多く知っておくのも効果的である。 しりとりの変形として「さよなら三角またきて四角、四角は豆腐、豆腐は白い…」のように連想でつないでいく「しりとり」もある。 細かいルール(ローカルルール)は地方・個人によって少しずつ違いがあり、いわゆる公式の統一ルールは存在しないが、だいたいは次のようなルールで行われる。 * 挙げる単語は名詞に限る。 * 名詞の中でも固有名詞の扱いは多少の差異がある。一般的な常識としてよく知られた固有名詞(たとえば国名や大都市の名前、トヨタなどの企業名、長嶋茂雄などの有名人等)ならば使用可能とするルール、友人の名前や自分の住んでいる地域の名前など一般的ではないが参加者は全員理解できる固有名詞なら使用可能とするルール、厳格に固有名詞は使用不可とするルールなどがある。 * また、数詞は名詞の一種とされるが、しりとりにおいては基本的に使用禁止である。これは、「10001」「10232」といった具合に最後が「ん」にならないように気をつけさえすればいくつでも単語が出来てしまう上、「1回」「1度」「1区」のように単位と組み合わせればさらに簡単に大量の単語を生み出せるからである。 * 「○○の△△」「○○と××」のような形で構成される句を使ってはいけない。 *:「桜の木」は不可。ただし、「こどもの日」はそれ自体が祝日の名前であるため可とするルールもある。他にも「となりのトトロ」「罪と罰」「ハリー・ポッターと賢者の石」のように作品名であれば可とするルールもある(ただし固有名詞が使用不可のルールの場合は使用禁止)。 * 最後の長音は母音とするルールと、無視するルール、長音を含みながら答えるルールと、負けになるルールがある〔このルールの違いに関する事例として、『クイズ!ヘキサゴンII』2008年7月16日放映回における「ブロッコリー」に続く単語の扱いが挙げられる。安田美沙子が「母音とするルール」で答えたのに対し、司会者の島田紳助は「無視するルール」で判定。出演者およびスタッフは異なるルールの存在を知らなかったらしく、最終的に「ブロッコリー」を安田が「ブロッコリイ」と思い込んでいたかのように進行された。〕〔『マジカル頭脳パワー!!』でのしりとりは、最後が長音・拗音・促音だとアウトになることが多かった。〕。 *: 例:「ミキサー(ミキサア)」→「アイスクリーム」(長音は母音のルール)/「サンドバッグ」(長音は無視のルール)/「サーキット」(長音を含むルール) * 最後の文字が拗音・促音(ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ゃ、ゅ、ょ、っ)の場合、もとの文字(清音)に戻すルールと、そのままのルール、負けになるルールがある〔。 *: 例:「滑車(かっしゃ)」→「やり」(清音に戻すルール)/「しゃくなげ」(拗音・促音採用のルール) * 最後の文字が濁音・半濁音の場合、「゛(濁点)」「゜(半濁点)」を取っていいルールと、取ってはいけないルールがある〔このルールの違いに関する事例として、『クイズ!ヘキサゴンII』2008年8月14日放映回における「とかげ」に続く単語の扱いが挙げられる。大沢あかねは語尾の濁点をはずし「毛虫」で答えたが、最終的にアウトと判定された。〕。 *: 例:「ストーブ」→「ブランコ」か「フルーツ」または「プール」(濁音・半濁音無視のルール)/「ブランコ」(濁音・半濁音採用のルール) * 但し、上のルールで、「゛」を取ってはいけないルールの時、尻の文字が、「ぢ」(例:「鼻血(はなぢ)」)、「づ」(例:「国府津(こうづ)」)になった時には、「ぢ」、「づ」で始まる言葉はほとんど無いので、特例として「じ」、「ず」に、変えていいという決まりがある。 *: 例:「鼻血(はなぢ)」→「地獄(じごく)」等 * 1度出た単語をもう一度言ってしまうと負けになる。ただし同一語を言った後、しばらく誰にも指摘されなかった場合は負けを免除されることがある。 *: 派生として、発音が全く異なる単語でもその意味や内容がほぼ同一である場合、1度出た単語と他の単語を組み合わせた場合、同音異句も既出とみなされ、負けとなるルールもある。 *:例:「高校(こうこう)」が出た後「高等学校(こうとうがっこう)」と答えた場合。この場合は一般的な略称の後に正式名称を答えた場合であり、全く同一の内容であるため、既出とみなされることがある。 *:例:「蜘蛛」が出た後「雲」と答えた場合。同音異句であるため、既出と見なされることがある。 *:例:「からくり」が出た後「からくり屋敷」と答えた場合。1度出た単語に別の単語を組み合わせたものであるため、既出と見なされることがある。 * 制限時間を設けて難易度を上げることもある。 * 「テーマしりとり」(山手線ゲーム)といって、食べ物とかスポーツとかテーマを設けて難易度を上げ、親子のコミュニケーションを促進することがある。 * 数字・アルファベットで終わる単語が入ってきた場合など、日本語外の『尻』の場合のルールは多岐に渡る。 *: 例:音を採用(カナ化)して続ける、字を採用してその字で始まる単語を続ける、無効とする、など。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「しりとり」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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