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髄膜炎菌(ずいまくえんきん、''Neisseria meningitidis'')とは、主に髄膜炎を生じる細菌。淋菌と同じナイセリア属のグラム陰性の双球菌。5度以下の低温では不活化(死滅)してしまう。治療にはペニシリン系抗生物質が有効。 髄膜炎はアフリカ・中東を中心に流行し、特にメッカへの巡礼(ハッジ)において流行することが多いため、参加する場合は接種が、ハッジ(大巡礼)では査証取得に必須、ウムラ(小巡礼)では推奨。アフリカでは髄膜炎ベルトと呼ばれるように、サハラ以南を中心に流行地帯がある。それ以外の地域も散発的に発生するため、一般論としては、予防接種を終了してからの渡航が賢明であろう。また米国・英国の学校に入学(特に入寮)する際に接種証明が求められることが多い。多くの州では努力義務、または免債書類に署名。日本国内で接種する場合は髄膜炎菌ワクチン個人輸入を取り扱う医療機関で申し込む。また、感染者と多く接する医療関係者には抗生物質の予防投与が行われることもある。 ==予防== 髄膜炎菌性髄膜炎に対する予防接種がある。コンジュゲート(MCV4)とポリサッカライド(MPSV4)との2種類がある。2歳未満には、原則として投与しないが、どうしても必要な理由がある場合には生後3ヶ月から2歳未満にはMCV4の接種をしても良い。2歳以上の小児には基本的にMCV4が推奨されているが、近年、ギラン・バレー症候群の報告例(因果関係未証明)があったため、MCV4をためらいMPSV4を選択する親や医療従事者が多いようである。なお、思春期以降は従来通りMPSV4を投与するのがよいとされる。上述、流行地域への渡航の際はMPSV4が一般的である。 予防接種は1回接種であるが、効果発現までおよそ2週間かかるので、現地での接種はあまりよい選択肢とは言えない。 日本では2015年5月より4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体)「メナクトラ®筋注」が発売された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「髄膜炎菌」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Neisseria meningitidis 」があります。 スポンサード リンク
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