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高出力レーザシステム(こうしゅつりょくレーザーシステム)は、日本の防衛装備庁(旧・防衛省技術研究本部)電子装備研究所によって研究開発が進められているレーザー兵器。防空用高出力レーザ兵器(ぼうくうようこうしゅつりょくレーザーへいき)とも呼ばれる。 == 概要 == 技術研究本部における破壊用レーザー兵器の研究は、1975年(昭和50年)から1976年(昭和51年)にかけて研究試作が行われた、最大出力10 kWのである「励起実験装置(熱方式)」と最大出力215 WのHFレーザー「励起実験装置(化学方式)」に始まり、1989年(平成1年)から1990年(平成2年)にかけて研究試作が行われた、最大出力10 kWの放電励起CO2レーザーを使用する「高出力レーザ集光実験装置」などが存在したが、ステルス機や高速化・低高度飛翔化が進んだミサイルが登場したことによって、より短時間で目標に対処可能な防空システムとして、改めて高出力レーザーの研究が行われることになった。 研究は2010年(平成22年)から「高出力レーザシステム構成要素の研究試作」として開始され、2012年(平成24年)に基礎設計が完了。2013年(平成25年)から2015年(平成27年)にかけて技術研究本部および防衛装備庁内での所内試験が行われる予定とされている。実用化後には自衛隊の護衛艦や地上基地などの防空に用いることが計画されている。 これによって研究試作されるのはカセグレン集光装置を用いた化学励起ヨウ素レーザー兵器であり、プロトタイプシステムは2台のトレーラーと複数の外部装置から構成される。トレーラーのうち1台には本体およびビーム指向装置、増幅部、追尾照準装置の計測部が、もう1台には気体燃料供給部と吸着排気部が納められており、そのほかレーザ補機部、高出力レーザ発生モジュールおよび発生装置、ビーム指向装置、追尾照準装置の制御部計4基、射撃管制装置が試験装置とともに外部に配置される。プロトタイプの製造は川崎重工業によって行われた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高出力レーザシステム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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