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高千穂橋梁(たかちほきょうりょう)は、2008年12月に廃線となった高千穂鉄道高千穂線の天岩戸駅 - 深角駅間(宮崎県西臼杵郡高千穂町)にある鉄道橋で、岩戸川の渓谷を跨ぐ3径間連続上路鋼トラス橋である。 現役時代は、日本で最も高い鉄道橋として知られた(交通に関する日本一の一覧も参照)。高千穂線が2005年の台風被害(平成17年台風第14号を参照)により廃線となったことで橋梁での営業列車運行は終了したが、2013年より遊具施設としてトロッコ車両による走行が実施されている。 橋梁の全景は、旧高千穂線に並行する国道218号を走る宮崎交通代行バスの車窓から見ることができる。 == 歴史 == 1972年7月22日の日本国有鉄道(国鉄)高千穂線日ノ影 - 高千穂間開業時に、供用を開始した。元来、この付近は五ヶ瀬川の支流となる中小の河川によって深い渓谷が形成されており、古来より交通の妨げとなっていた。国鉄では直線ルートでここの横断を目指した結果、このような高い鉄橋が出現することになった。 全長は352.5m、水面からの高さは105mあり、高森線の第一白川橋梁(高さ64.5m)、大井川鐵道関の沢橋梁(高さ100m)をしのいで、日本一の高さとなった。 高千穂線は、ローカル線としての趣きが強く利用者に恵まれなかったため、国鉄時代から乗客へのサービスとして鉄橋の上で列車を一時停止させ、窓から外をのぞかせる様なことをしており(談:宮脇俊三『汽車旅12カ月』1979年当時)、(時期によって、停車させたり・徐行で通過したりなど微妙にサービス内容が異なる。同時に車掌や案内テープによる橋梁の紹介も行われた。このサービスは高千穂行き列車のみ行われ、延岡方面行き列車や、高千穂行きであっても早朝・夜間はこの運転は行われなかった。日之影温泉駅付近から頭上に見える国道218号青雲橋竣工後は、JR九州・高千穂鉄道共にこれに対しても同様に徐行・紹介を行っていた)高千穂線が第三セクター鉄道会社の高千穂鉄道へ移管された後は、ここなど沿線の風景を見所にしたトロッコ列車も運行された。 2005年9月6日、台風14号の影響で、高千穂線は甚大な損害を受けたため休止となり、この橋の使用も停止された。 この被害からの復旧に膨大な費用がかかることが見込まれ、高千穂鉄道では鉄道事業を廃止したが、高千穂町財界有志等が出資した高千穂あまてらす鉄道により、この橋梁を挟む一部区間での営業継続・運行再開が模索された。 2013年6月24日、高千穂あまてらす鉄道の株主総会で、高千穂橋梁の上を同社所有のエンジン付き車両「スーパーカート」で走行させることを決定した。実証実験の後、7月20日から運行を開始した〔公開情報 - 高千穂あまてらす鉄道公式ウェブサイト〕。ただし、橋梁の管理責任者である高千穂町との取り決めにより、スーパーカートの運行日であっても橋梁上を通過しない日があることが告知されている〔お知らせ - 高千穂あまてらす鉄道公式ウェブサイト〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高千穂橋梁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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