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高原山黒曜石原産地遺跡群(たかはらやまこくようせきげんさんちいせきぐん)は、栃木県の高原山にある旧石器時代の遺跡である。 == 立地 == 高原山は栃木県北部、日光市と塩谷町、那須塩原市、矢板市にまたがる火山で、最高峰の釈迦ヶ岳は1,795メートルにある。遺跡は最高峰の釈迦ヶ岳(1795m)から東に剣ヶ峰(1540m)、大入道(1402m)と続く大きな稜線の南、標高1440メートルの無名のピークの斜面にある。当時の北関東の森林限界を400メートルも超えていた〔季刊・東北学2008年第15号『高原山黒曜石原産地遺跡の発掘』P27-45より、国武貞克著〕標高1400メートル超の高地である。高原山で黒曜石の礫が分布することが知られていたのは、北東の甘湯沢、東の桜沢、南の七尋沢であるが、黒曜石原産地遺跡はこのうち桜沢の上にある原石の露頭をめぐって作られた。 なお、高原山周辺は黒曜石だけではなく、後期旧石器時代の前半期に関東地方東部で使用されることの多かった石刃製ナイフの原料となる珪質頁岩を含む緑色凝灰岩の産地でもある。那珂川支流荒川にある高原山の基盤である第三紀中新世の緑色凝灰岩の露頭から採取された石器を旧石器人が古鬼怒川沿いに南は房総半島の嶺岡山地の間約200km以上にも及ぶ長い領域の間を移動しながら使用していたと推定されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高原山黒曜石原産地遺跡群」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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