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高度計規正値 (こうどけいきせいち 英語: altimeter setting)とは、気圧高度計の設定値で、高度ゼロに対応する気圧である。気圧高度計で国際標準大気によって気圧を高さに読み替えたものを 気圧高度(きあつこうど 英語: pressure altitude)と呼ぶが、実際の気圧と高度の関係は気象条件によって変動するため、正確な高度を得るためには補正(規正)が必要となる。 国際的には QNH、QFE、QNE の3種類の高度計規正値があり、日本では QNH と QNE が用いられる〔航空法施行規則第百七十八条 〕 。 == QNH == QNHは海抜高度を得るための規正値で、「飛行場標高における気圧高度計の示度が正しい海抜標高を指すよう規正されているとき、高度ゼロに対応する気圧」として算出される。一般的な気象用途で用いられる海面更正気圧とだいたい同じ値である。(正確には平均海面上3メートル/10フィートのとき正しく高度を示すように補正する数値であるため、極端な場合には数ヘクトパスカル異なることもある。) QNHセッティングと呼ばれており、ある空港の管制塔から送られた海面気圧値を、高度計の気圧セット・ノブを回してその気圧値に合わせると、高度計の指示はそこでの海面上からの高度を指示するセッティングである〔例えば、海抜標高100ftにある空港で測定された海面気圧値が30.00inHgだった場合、その気圧値が空港の管制塔から航空機に送られ、その気圧値に高度計の気圧セット・ノブを合わせると、高度計の指示が海面高度100ftを指示する。〕。 航空機は、高度計のQNHセッティングの後に空港の滑走路を離陸して飛行するが、飛行途中の地域の海面気圧値が変化すると、高度計の指示は、海面気圧値が低い場合だと、高度計の指示した高度は同じにもかかわらず、実際の高度は、高度計が指示した高度より低くなり、海面気圧値が高い場合だと、高度計の指示した高度は同じにもかかわらず、実際の高度は、高度計が指示した高度より高くなり、他の航空機との間での高度差が維持できず、衝突などの非常に危険な状況となる。そこで、飛行途中において、その地域のその時刻で測定された海面気圧値を管制塔などから気圧情報として送り、高度計の気圧セット・ノブで送られた海面気圧値に合わせる修正(補正)を行っていくと、海面上からの実際の高度を高度計が指示しながら飛行することができ、他の航空機との間で一定の高度差を維持することができる。 日本(洋上を除く)では平均海面上14,000フィート以下でQNHに高度を規正しなくてはならない。これは国によって異なる(例えば米国では18,000フィート)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高度計規正値」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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