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阿仏尼本源氏物語(あぶつにぼんげんじものがたり)とは、阿仏尼によって書写されたと伝えられている源氏物語の写本である。「阿仏尼筆源氏物語」、「伝阿仏尼筆源氏物語」などと呼ばれたり、それぞれの時代の所有者の名前から「紀州家本源氏物語」、「高木本源氏物語」、「東洋大学本源氏物語」等と呼ばれることもある。 源氏物語の本文を研究する上で非常に重要な写本でありながら、かつてわずかに調査されただけで行方不明になってしまったため「幻の写本」などとも呼ばれていた。現在そのうちの帚木1帖だけが東洋大学付属図書館に所蔵されており、「これほど数奇な運命をたどった伝本を知らない」などと言われている〔上原作和「青表紙本『源氏物語』原論 青表紙本系伝本の本文批判とその方法論的課題」王朝物語研究会編『論叢源氏物語 4 本文と表現』新典社、2002年(平成14年)5月、pp.. 17-78。 ISBN 4-7879-4923-3 のち『光源氏物語學藝史 右書左琴の思想』翰林書房、2005年(平成17年)5月、pp.. 134-179 。 ISBN 978-4-87737-229-3 〕。 == 阿仏尼と源氏物語 == 阿仏尼とは、源氏物語の本文について青表紙本を定めた藤原定家の息子藤原為家の後妻であり、『うたたね』や『十六夜日記』などの作者としても知られる鎌倉時代の代表的な女性歌人・女性作家のひとりである。阿仏尼は為家の妻となって以後夫の為家とともに住んでいた邸宅においては「女主人」と呼ばれており、そこで為家が飛鳥井雅有らに源氏物語についての講釈などを行っており、その様子は飛鳥井雅有によって記された「嵯峨のかよひ」などに描かれている〔田渕句美子「『嵯峨のかよひ』の阿仏尼」『原典購読セミナー6 阿仏尼とその時代 うたたねが語る中世』臨川書店、2000年8月、pp.. 159-163。 ISBN 4-653-03723-X 〕。夫の死後その財産相続をめぐる訴訟のために鎌倉へ赴いた際には河内学派(河内方)を打ち立てた源親行らと源氏物語の解釈などについて対等に議論を交わすなど、生前からその源氏物語に関する見識は尊重されていた。藤原定家の父藤原俊成から始まる御子左家、為家の子から始まる冷泉家において勅撰集などに歌を残した妻女は少なくないが、現在冷泉家において歴代の男性の当主と並んで遠忌が営まれている女性は阿仏尼ただひとりである〔田渕句美子「冷泉家及び大通寺」『原典購読セミナー6 阿仏尼とその時代 うたたねが語る中世』臨川書店、2000年(平成12年)8月、pp.. 190-193。 ISBN 4-653-03723-X 〕など、現代でも冷泉家に係わる女性の中でも別格の扱いを受けている。 うたたねや十六夜日記などの阿仏尼の作品が源氏物語の影響を強く受けていることは古くから様々な点において指摘されており、阿仏尼自身もその娘紀内侍に送った「阿仏の文」の中でも優れた女房であることの条件に古今和歌集・新古今和歌集に通じるとともに「源氏物語に通じていること」をあげている。但しこの「阿仏の文」については原型は阿仏尼が作成したと見られるものの後世に手を加えられたものもあるらしく現在では内容の異なるいくつかの写本が存在しており、この記述の存在しない写本も存在する。そのためこの記述を阿仏尼自身が書いたのかどうかについては異論も存在する〔田渕句美子「解題 『阿仏の文』について」『十六夜日記 阿仏の文 白描淡彩絵入写本』勉誠出版、2009年(平成21年)3月、pp.. 96-99。 ISBN 978-4-585-00334-2 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「阿仏尼本源氏物語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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