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前田山送信所(まえだやまそうしんじょ)は香川県高松市の前田山にあるテレビ放送の親局及び大規模中継局の総称。民放5社の高松中継局(たかまつちゅうけいきょく)及び前田山中継局(まえだやまちゅうけいきょく)と、NHK高松放送局の親局が設置されている。ここから高松都市圏全体に在高、在岡民放テレビ局5局とNHK高松2局とNOTTVの計8波が発射されている。 == 放送区域 == 地上デジタル放送におけるこの送信所の電波法に定める放送区域(1mV/m)は香川県高松市(旧塩江町を除く)、さぬき市、直島町、三木町及び綾川町のほぼ全域並びに丸亀市、東かがわ市、土庄町及び小豆島町の各一部、約21万世帯である。香川県全世帯の56%をカバーしている。 民放において香川県と岡山県は同一の放送エリアであるため香川県内に親局は存在しないが(このエリアの親局は岡山県の金甲山送信所)、香川県内での基幹的な役割の送信所はこの前田山送信所でおり、出力・対象受信世帯数も香川県内最大である。 高松平野の全域とその島嶼部にて受信が可能であり、そのほか小豆島南部や豊島の沿岸部も放送区域である。また、高松平野の大部分は岡山県の金甲山送信所も放送区域としており、前田山・金甲山双方が受信できる。 アナログ放送時代の名残で高松市香西、弦打、鬼無地区は本来前田山の放送区域であるが峰山が障害となるため、海を隔て障害物のない岡山県の金甲山送信所、あるいは香川県内陸部の西讃岐中継局を受信している。するとNHKだけは高松放送局ではなく岡山放送局を受信することになるため、対策としてNHK高松放送局のみのサテライト局「高松鬼無中継局」が勝賀山の中腹に設置されている(アナログ放送のみ。デジタル放送は金甲山送信所と同じ位置から高松放送局の北讃岐中継局の電波が出ているため設置されていない)。 それと同様の地域は前田山の放送エリア内では高松市庵治町の「庵治中継局」、同牟礼町の「牟礼薬師中継局」、同屋島西町の「高松浦生中継局」、同宮脇町の「高松栗林中継局」、同下笠居地区の「高松生島中継局」などがある(いずれもアナログ放送のみ)。 山間地域である高松市の旧塩江町域はこの送信所の放送区域外であるが、デジタル放送移行に際してそれまでの塩江中継局が廃止されるため、パラスタックアンテナなどの高性能アンテナを用いてこの前田山もしくは西讃岐中継局を受信する必要がある。 前田山送信所の直下である高松市高松町、新田町の前田山山麓の高台には住宅地が広がっているが、電波が強すぎるため高松平野を隔て見通しの利く西讃岐中継局を受信している。 受信エリア外であるが、放送区域内では岡山県の瀬戸内海沿岸に、区域外では広島県の福山市や愛媛県東予の高縄山地以東、徳島県鳴門市北部にも電波が届いている地域があり受信できる事がある。一方、当送信所と一部チャンネルが重複している中継局がある兵庫県の播磨灘沿岸の一部地域で混信が起こっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「前田山送信所」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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