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『NHK高校講座』(エヌエイチケイこうこうこうざ)は、NHK教育テレビジョン(NHK Eテレ)およびNHKラジオ第2放送で放送されている高等学校向けの放送講座の番組。 == 概要 == この番組は、全国の通信制高校生の自宅学習に役立つことを目的に、1953年4月にラジオ、1959年1月にはテレビで放送が始まった。そのため当初の題名は「通信高校講座」であり、夜間の放送だった。 1982年度に全日制向け「高等学校の時間」の放送枠が縮小されると「通信高校講座」が「高等学校講座」に改題したうえで昼間の放送を開始。その後、全日制と通信制向けの番組統廃合が進み、2003年度から高等学校向け学校放送枠が「NHK高校講座」に統一された。 通信制高校生以外の高校生の学習にも役立つよう工夫されており、1年間の視聴を通して高校教育課程の基礎を学ぶことができる。 授業放送であるため、高等学校学習指導要領に基づいて制作されている。 また、授業の理解を助けるため、NHK学園高校で使う教科書を基にして制作した「高校講座テキスト」がNHK出版から発行されていたが、2009年度から全ての科目で休刊になり、高校用検定教科書や高校講座ホームページの各科目にある「学習メモ」を活用することになっている。 講師は、大学と高校の教師が担当している。 以前はテレビでは「教育セミナー」が冠されていたが、2003年度からこのタイトルで統一している。この「高校講座」にタイトルを統一してからは、テレビでの講義では専門の講師(講義により聞き手のアナウンサーも)だけで進行していたものに、タレント・俳優らが加わりバラエティーの要素を絡ませるようになった。また、夏休み期間中等に特集として美術など、通常放送されない科目も取り上げられている。これらもNHK学園高校の授業放送であり、単位取得の対象となっている。 番組は指導要領の改訂・NHK学園使用教科書の変更などにより2~3年のペースで作り変えられている。それ以外にも、冥王星の惑星からの除外など、教えている内容に重要な変更が生じた場合は、内容の差し替え・作り変えが行われることがある(地理・歴史科、公民科、理科でよく行われる)。東日本大震災以降に放送された物理科目の放送で原子力発電の仕組みを解説する回では「この番組は震災前に収録されたものである」とのテロップが挿入された。 2008年度制作までの科目では標準画質映像で制作されていた。2009年度以降はハイビジョン放送に切り替わりつつあるものの、本講座の放送中は原則マルチ編成の対象枠とされており、023chでは「NHK高校講座ライブラリー」として半年遅れの再放送を実施している。ワイド画面ではあるもののハイビジョン画質で放送されることはまれである。ライブラリーが深夜放送であった時分のマルチ放送における023chではNHKの海外向け番組が放送されていた。 また、アナログ放送においては2010年にレターボックス画面が原則全番組に導入されたが、標準画質で制作された科目は従来通り全画面での放送となっていた。 2011年度以降に制作されたテレビ番組はよりバラエティ色が強くなり有名タレントの出演番組が増えた。それまで講師とタレントが説明役と聞き役を分担し番組進行するスタイルが一般的だったが、2011年以降は番組の進行は芸人やタレントのみで最後に少しだけ講師が登場し番組のまとめをするという形式に変更された。番組によっては講師は全く出演せず番組監修だけの場合もある。番組時間は30分だったものが20分に短縮された。 ラジオ放送では国語表現I、現代社会、コミュニケーション英語II、英語表現Iではゲストである高校生と講師が互いにやりとりをしつつ番組が進行し、その他は講師単独での番組進行となる。国語教科の現代文、古文、漢文はPDFで授業で使用する本文を全文参照することが可能なので教科書なしでも学習が可能である。ラジオの英語教科でも同上。 高校講座の番組はインターネットで視聴可能である。過去にはテレビはWMV、ラジオはWMAでの配信だったが現在はFLVでの配信となっている。スマートフォンやタブレットでも配信を視聴できる。テレビ放送の科目の動画は数分単位に分割され全編をまるまる試聴することができない。テレビ放送と比べると画質が著しく劣るので番組内で提示された文字を視認することが困難な場合も多い。過去の番組は「ライブラリー」として数年間提供されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「NHK高校講座」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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