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高濃縮ウラン(こうのうしゅくウラン、HEU,High Enriched Uranium)とは、核分裂を起こすウラン235の濃縮度を20%以上に高めたウランのことであり〔静岡県用語集 〕〔イランのウラン濃縮問題をどう見るか,須江秀司,防衛研究所ニュース 2010年11月号 〕、原子爆弾〔、研究用原子炉〔中島健,KUR運転再開へ向けての現状(平成20年京大原子炉実験所専門研究会),放射化分析,2009年 〕、軍事用艦艇の原子力推進機関などに使用される。 天然ウランに含まれるウラン235は、およそ0.7%程度である為、濃縮度を高めるにはウラン濃縮を行う必要がある。 高濃縮ウランは、原子炉で用いられる低濃縮ウラン燃料に対し、相対的に核暴走を引き起こしやすいため、取り扱いに注意を要する。原子爆弾向けには最低20%以上、実用上90%以上の濃縮度が必要とされている〔核兵器への転用しきい値,一般財団法人 高度情報科学技術研究機構 〕。高濃縮ウランは、核兵器転用・核テロの可能性があるため、それを燃料としていた原子炉の低濃縮ウラン利用への転換も進められている〔ハーグ核セキュリティ・サミットへ向けた核セキュリティ強化への取組み,内閣府原子力委員会,2014年 〕。 原子力推進機関を備えた艦艇で、高濃縮ウランが使用されるのは、燃料の交換を不要にするためである。原子力空母や原子力潜水艦の核燃料交換には、船体を大きく切り開く必要があり、多大な費用が必要となるが、高濃縮ウランを使用することで、艦齢より長い原子炉稼動期間を実現し、理論的に核燃料の交換作業を不要とした。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高濃縮ウラン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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