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(n) fast-breeder reactor =========================== ・ 高 : [たか] 【名詞】 1. quantity 2. amount 3. volume 4. number 5. amount of money ・ 高速 : [こうそく] 1. (adj-na,n) (1) high speed 2. high gear 3. (2) highway (abbr) 4. freeway 5. expressway 6. motorway ・ 高速増殖炉 : [こうそくぞうしょくろ] (n) fast-breeder reactor ・ 増 : [ぞう] (n) increase ・ 増殖 : [ぞうしょく] 1. (n,vs) increase 2. multiplication 3. propagation ・ 増殖炉 : [ぞうしょくろ] (n) fast-breeder reactor
高速増殖炉(こうそくぞうしょくろ、Fast Breeder Reactor、FBR)とは、高速中性子による核分裂連鎖反応を用いた増殖炉のことをいう〔高速中性子を利用しながら核燃料の増殖を行わない原子炉の形式は、単に高速炉 (Fast Reactor: FR) と呼ばれる。〕。 == 概要 == 現行の商用発電用原子炉として一般的な軽水炉と比較した場合の高速増殖炉の特徴を述べる〔高速増殖炉 (03-01-01-01) - ATOMICA 〕。 # 増殖比(核反応において消費される核分裂性核種の消滅数に対する生成数の割合)が1.0を超えること # 核燃料の主体がウラン238/プルトニウム239となること(他に核反応起動用のウラン235が若干必要) # 減速材を使用しないこと(熱中性子を利用せず、高速中性子をそのまま利用するため) # 減速材が不要であり、従来と比べ核燃料(核反応断面積がウラン235と比べ格段に小さい)の高密度配置が必要となるため、炉心単位体積あたりのエネルギー量の大きさが飛躍的に向上する。また冷却材の高能率化が必須となる。 現在開発が進められている主な形式としては以下のようになる。 # 冷却材に軽水(つまり普通の純水)を使わずに、代わりに溶融金属(主に金属ナトリウム)を使用する # 燃料には天然ウランまたはウラン/プルトニウム混合燃料(Mixed oxide: MOX燃料)を使用する MOX燃料の元となるプルトニウム239とウラン238は通常の軽水炉で燃料として使うこともできるが、高速増殖炉の炉心で燃やすことで、さらに不要なウラン238から次の高速増殖炉用の核燃料であるプルトニウム239を作り出すことで核燃料を循環させる「核燃料サイクル」を実現するための要となる装置である。高速増殖炉は、核燃料サイクルのウラン-プルトニウム系列を実施する。 :ウラン238(天然・非核分裂性)+中性子 → ウラン239 → ネプツニウム239 → プルトニウム239(核燃料) こういった意欲的な構想の下に先進工業国で研究開発が進められて来たが、軽水炉にはない様々な問題を含んでいるため、実験炉から原型炉までは数か国でいくつか完成しつつも、実証炉の完成までは時間がかかっていた。いくつかの国が研究開発を挫折する中、ついに2014年6月27日にはロシアで実証炉BN-800が臨界に達し、実用化の目処がついた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「高速増殖炉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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