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鬼平犯科帳の登場人物(おにへいはんかちょうのとうじょうじんぶつ)では、池波正太郎の捕物帳『鬼平犯科帳』の登場人物の一覧を示す。また文中にある「劇画版」とはさいとう・たかを著の同名作品の事を指す。 == 主要人物 == === 火付盗賊改方 === ;長谷川平蔵宣以(はせがわへいぞうのぶため:長谷川平蔵) :元京都西町奉行・長谷川宣雄の息子。火付盗賊改方長官。石高400石の旗本で火付盗賊改方のお役料40人扶持を別途支給されている。愛刀は「粟田口国綱」「井上真改」。脇差に「備前兼光」。無頼時代は家督相続以前に名乗っていた銕三郎(てつさぶろう)に由来する「本所の銕」の名で通っていた。目白台に私邸があるが、普段は清水門外の役宅に住んでいる。 :実母であるお園は巣鴨村の大百姓である三沢仙右衛門の娘。父である宣雄は長谷川家の断絶を回避する為、断腸の思いで銕三郎とお園を置いて実の姪である波津と再婚する。落胆した母は翌年に病で死去してしまうが、父が近親婚で子を為す事を忌避した事により波津との間に跡取が生まれなかった為、17歳の時に長谷川家に呼び戻される。しかし義母の波津は平蔵を当初から「妾腹の子」と手酷く蔑み、その反発から後に家を飛び出す。 :本所・深川界隈の無頼漢の頭となり、放蕩三昧の日々。「本所の鬼」「入江町の銕さん」などと恐れられるようになるが、その間も剣術の鍛錬は怠らず続け、一刀流を高杉銀平に学び、腕を磨き後に目録を授かる。また小野田治平より不伝流居合術を学び習得している。 :父が亡くなると、家督を継ぎ、後に堀帯刀の後任として火付盗賊改方の長官に就任。幕閣からは特に若年寄京極高久の後援を受ける。 :放蕩無頼の経験から鋭い推理力と観察眼を持ち、峻厳なる取り締まりに悪党からは「鬼の平蔵」と恐れられるようになる。一方で犯罪者であっても義侠心に厚い者や止むに止まれぬ事情で罪を犯したものらに対しては、寛容で情け深い配慮を見せる一面もある。犯罪者の更生施設である石川島の人足寄場を老中松平定信に言上して敷設させ、一時寄場奉行も兼任する。 :妻は旗本の大橋与惣兵衛親英の娘である久栄。子供は久栄との間に2男2女(後に養女お順を迎える)。また、後に腹違いの妹である生母と同名の「お園」の存在が明らかになり、「お園」と結婚した部下の同心、小柳安五郎は義弟にあたることになった(原作では2人はこのことを知らない)。 :昼夜を問わず続く火付盗賊改の激務のせいか、体調を崩して臥せっていることも多い。 :酒と煙草を嗜むが、なにより美食家であり旨いものには目がなく、料理について熱く語ったり江戸の名物を食べ歩いたりしている。 ;佐嶋忠介 :筆頭与力。同心達を束ねる平蔵より4、5歳年上の腹心。本来堀組に所属していたが、有能のため平蔵が借り受けた。非番の時は1日で3升も空けてしまう酒豪だが普段は節制しており、彼が酒豪だと知る者は少ない。 ;天野甚造(甚蔵) :与力。佐嶋に比べると大仰で融通が利かない与力として描かれる。 ;富田達五郎 :与力。有能で実直。同心の木村とはそりが合わず、目が非常に細いため「細目の達ちゃん」と陰口を叩かれている。旗本の子息を殺害したことがきっかけで脅迫され悪事に手を染めるようになり、平蔵に成敗される。劇画版では借金を重ねていた高利貸しを殺害した現場を盗賊に見られ、その事をダシにして脅迫していた盗賊と相打ちになって死亡。 ;小林金弥 :亡父の後を継いだ与力。若さに似合わず慎重で、部下の進言に対しても柔軟に対応する。 ;秋本源蔵 :与力。人格者で周囲の評判も良かったが、猫間の重兵衛一味の手にかかり、首筋に矢を射られて殺害される。 ;猪子進太郎 :与力。年も若く小柄ながら柔術の達人。木村から”うり坊”と揶揄されている。原作には登場しない。 ;酒井祐助 :筆頭同心。冷静な男で柳剛流の使い手。尺八が得意。劇画版では佐嶋と並んで登場する事が多く、佐嶋に次いで同心達を束ねる。 ;沢田小平次 :同心。平蔵からも「まともにやり合ったら勝つ自信がない」と深く認める剣の腕を持つ小野派一刀流免許皆伝の達人。独身で老母と二人暮らし。 ;木村忠吾 :同心。色白でぽっちゃりしており、芝にある菓子屋の「うさぎ饅頭」に似ていることから同僚からは「兎忠(うさちゅう)」と呼ばれてからかわれることも多い〔平蔵には「うさぎ」と呼ばれている〕。旨い物や酒と女に目が無い為の失敗もあるが、憎めない性格とここぞという時の働きで、平蔵に叱り飛ばされながらかわいがられてもいる。同僚の同心・吉田籐七の娘であるおたかと結婚する。劇画版では当初は整った顔立ちだったが、後に鼻と耳が特徴的なあばた顔に変更されている。30俵2人扶持の薄給であり、「瓶割り小僧」で1年分の給金が5両と語っている。但し、実際には40俵相当の米が支給されており、当時の金額に直すと16両になり「おせん」で50両が給料三年分と言う発言と符合する。 ;小野十蔵 :同心。寡黙なところから「啞の十蔵」と呼ばれる。「むっつり十蔵」で、掛川の太平の手下助次郎を殺した女房おふじを前に40俵2人扶持と語り、出世には縁遠く美男に生まれなかったことを自嘲している。妻帯者で、身分違いの妻に仕事や妻の気の利かなさの愚痴をこぼすが、逆に妻は薄給を嘆いて「支度金の100両が目当てだったのでしょう」と毒吐かれる始末。妻帯以前は、内職や借金で首が回らなかった様子。同情から身重のおふじを匿うが、次第に同情が愛情に変わり関係を持ってしまう。平蔵からは「気に病むな」と諭されるが後ろめたさを持ちながらも職務を続け、太平の手下仙吉におふじを誘拐され強請られる。一味は一網打尽にされるが、平蔵に詫び状を残して改方役宅内で自刃。おふじは、深川の仙台掘に絞殺死体で発見される。残された子は平蔵から久栄に託される(お順)。 ;松永弥四郎 :同心。変装が得意。一時期倒錯的な嗜好に熱を上げたこともあったが、男女の浅ましい姿を見たことで改心する。竹内流捕手術の名手。 ;山田市太郎 :同心。4人の子持ち。30俵2人扶持の薄給の上、末娘と妻が病気の為、高利貸しから五両の金を借りる程困窮していた。生活苦から盗みに入ろうかとまで思いつめていたが、事情を察した平蔵から十両(原作では五両)の見舞金を貰い感涙する。 ;小柳安五郎 :同心。以前はおっとりして剣術の腕もそれほどではなかったが、任務中の留守に妻子を出産で亡くし、この悲しみから心身共に筋金入りの男に変貌した。後にお園と再婚し、平蔵の義弟となった(ただし上述の通り原作ではお園の素性は小柳には知らされていない)。 ;佐々木新助 :同心。幼少の頃発病した天然痘の痕が顔に残っており「あばたの新助」と呼ばれる。若き日の平蔵から弟のように可愛がられて来たが、網切の甚五郎の女に手をつけたことで一味の手伝いをさせられた上に斬死。劇画版では勧進相撲の興行をめぐる江戸の顔役間の抗争に巻き込まれて命を落とす。 ;竹内孫四郎 :同心。初期には頻繁に名が出てくるが目立たないキャラクターで、後半からまったく登場しなくなる。 ;寺田又太郎 :同心。鹿熊の音蔵を尾行中に襲撃され殺害される。 ;寺田金三郎 :同心。又太郎の弟。沢田小平次と肩を並べるほどの腕前だったが、鹿熊の音蔵が放った刺客に奇襲を受け重傷を負う。音蔵の一件が終わった後に御役御免となり、義姉と結婚した。 ;久保田源八 :同心。天神谷の喜佐松一味を尾行中に頭部を殴られ記憶喪失になってしまった。記憶喪失以前は無口で性格も陰気だったが、火盗改に復職してからは「おしゃべり源八」のあだ名を忠吾から付けられるほど饒舌で明るい人間になった。 ;川村弥助 :勘定方同心。6尺近い関取のような大男。「泣き味噌屋」と呼ばれるほど臆病であったが妻を殺害した和田木曾太郎を討取って以後は落着きがついた、と周囲から言われている。それでも雷鳴は大の苦手である。 ;細川峯太郎 :同心。元々は優秀な勘定方だったが命懸けで働く同僚達に対して引け目を感じ、卑屈な態度を取り続けていた。しかし同僚の同心・伊藤清兵衛の娘であるお幸と結婚してからは捕り方に回され手柄を上げるも、昔の女への未練を平蔵に見透かされて勘定方に戻され、また手柄を立てて捕り手に回される。色が黒く、木村同心からは「佃煮男」と呼ばれている。劇画版では色白、細長い体をしており、木村同心と組んで見廻りや取り物をすることが多い〔この2人の何気ない挙動が悪い展開に働くケースも見られる〕。 ;田中貞四郎 :同心。手柄を立てようと暴走し、密偵(劇画版では目明かし)の源助と共謀して無実の亀吉を放火犯に仕立てあげた。役目を取り上げられ、江戸を追放される。 ;青木助五郎 :同心。佐嶋の部下であり元は堀組所属。配属されてから間髪いれず盗賊を次々と召し取って来るが、亡父が殺害した狐の亡霊に取り憑かれ、そのからくり〔昔馴染みの盗賊から賄賂を受け悪事を見逃す代わりに、他の盗賊の情報をもらっていた〕を白状させられてしまう。平蔵の乾坤一擲の打ち込みで亡霊は体から抜け出るが、精神を蝕まれた彼の命は長く持ちそうにない。劇画版では盗賊との関係を平蔵、佐嶋から詰問された直後に狐憑きとなって全てを白状後に自害したため、平蔵は狐憑きは芝居だった、と判断した。またこちらでは、幼少時の彼を知っている本格の頭が、彼に手柄を立てて欲しいという理由で情報を提供し、また彼の部下夫婦が、乱暴な父親のため家に居場所の無かった助五郎を我が子のように面倒を見、助五郎も彼らを親として慕っていたという設定になっている。 ;片山慶次郎 :同心。沢田と同門。腕利きだったが、堀本虎太郎により殺害される。 ;金子清五郎 :同心。片山に続いて殺害される。 ;黒沢勝之助 :同心。目的を達するためには手段を選ばず、同僚や密偵からも嫌われている。元盗賊で今は琴師の妻になっている網虫のお吉を脅迫し、体どころか金まで奪っていた。余罪も次々と発覚するに及んで平蔵から見放され、切腹の沙汰を受ける。 ;大島勇五郎 :同心。尾行や聞き込みに優れている有能な男。しかし自身が使っている密偵・雪崩の清松から博打の味を教えられたことで借金がかさみ、盗賊の片棒を担がされる。最後はことが露見して自害した。劇画版では密偵・雪崩の清松は大島の父に恩義があることから、息子である勇五郎のため一途に協力しており、勇五郎自身も借金はしていない。手柄を立てたい一心で平蔵に黙って働いた結果盗賊の片棒を担ぐ形になってしまい、そこへ捕り方を揃えた平蔵が現れたことにより、止める間もなく目の前で自害してしまった。〔平蔵はこの一件は全て大島の手柄にさせてやろうと思い、あえてやっていることを知りながら黙っていたのだが、それが裏目に出てしまった。〕 ;山崎庄五郎 :同心。功名心が激しく同僚や密偵からも評判が悪い。手柄を立てるために仁三郎に圧力を掛け、死に追いやった。平蔵はこのことを把握していない。 ;村松忠之進 :原作では与力、テレビドラマ版では同心。あだ名は「猫どの」。原作ではほとんど登場しないが、テレビドラマ版では料理が趣味で、張り込みや宿直の同心達に弁当夕食・夜食を作ったりしている(テレビドラマ化にあたり脚本家の野上龍雄によって加えられた設定)。その腕前は玄人はだしで、美食家の平蔵をうならせるほど。穏やかな性格で普段はもの分かりがいい人物だが、食のことになると妥協を許さず、平蔵や木村忠吾と丁々発止に激しく言い合う場面もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鬼平犯科帳の登場人物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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