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鬼来迎(きらいごう、または鬼舞ともいわれる)は、千葉県山武郡横芝光町虫生の広済寺に伝わる、地獄の様相と菩薩の救いを仮面狂言にした日本唯一の民俗芸能である。1975年(昭和50年)の文化財保護法の改正によって制定された重要無形民俗文化財の第1回の指定を受けた〔かつては利根川沿いの香取郡下総町(現・成田市)や同郡小見川町(現・香取市)などでも鬼来迎が行われていたが、現在は広済寺のみとなった。成田市迎接寺にはその時の鬼面・亡者面など、香取市浄福寺には『鬼来迎問答引接踟供養記』が寺宝として残っている。〕。 == 内容 == 地獄を再現し、因果応報・勧善懲悪の理法を説く仏教劇で、すべて地元民の手によって、毎年地獄の釜の開く日といわれる月遅れのお盆の8月16日に演じられる〔この日は施餓鬼供養と重なったため、その一環のようになっている。〕。地獄を舞台とし、死者が閻魔大王の裁きを受け鬼どもの責め苦に遭うものの菩薩によって救われるという内容で「大序→賽の河原→釜入れ→死出の山」の四段と、広済寺建立縁起を物語る「和尚道行→墓参→和尚物語」の三段、全七段からなり、所要時間は、約1時間30分。現在は大序・賽の河原・釜入れ・死出の山の四段のみが上演される。 農村信仰の原型とも言われ、衆生救済を描く他に類例の少ない民俗芸能であり、農村と信仰、そこにあらわれる鬼とは何かなどが語られる。また地獄の恐ろしさと菩薩の慈悲を間近で感じることができるとも言われる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鬼来迎」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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