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鬼界ヶ島(きかいがしま)とは、1177年(治承元年)の鹿ケ谷の陰謀により、俊寛、平康頼、藤原成経が流罪にされた島。薩摩国に属す。古代以降、日本の南端の地として長い間認識されていた。 『平家物語』によると、島の様子は次の通りである。 : 舟はめったに通わず、人も希である。住民は色黒で、話す言葉も理解できず、男は烏帽子をかぶらず、女は髪を下げない。農夫はおらず穀物の類はなく、衣料品もない。島の中には高い山があり、常時火が燃えており、硫黄がたくさんあるので、この島を硫黄島ともいう。 翌1178年(治承2年)に康頼、成経は赦免され京に帰るが、俊寛のみは赦されず、独り島に残され、悲嘆のうちに死んだ。 鬼界ヶ島の現在の場所ははっきりしないが、薩南諸島の以下の島のいずれかと考えられている。 * 硫黄島 - 1995年(平成7年)5月に建てられた俊寛の銅像がある。火山の硫黄によって海が黄色に染まっていることから、「黄海ヶ島」と名付けられたとの説がある。 * 喜界島 - 俊寛の墓と銅像がある。墓を調査した人類学者の鈴木尚によると、出土した骨は面長の貴族型の頭骨で、島外の相当身分の高い人物であると推測された。 また、薩南諸島とは離れた長崎県の伊王島にも俊寛の墓がある。 == 関連項目 == *外ヶ浜:古代から中世にかけ日本の北端とされた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鬼界ヶ島」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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