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『魚歌』(ぎょか、ぐろりあ・そさえて、1940年8月)は、日本の歌人、斎藤史の最初の個人歌集。装幀は棟方志功。序文は前川佐美雄。本文148頁、歌数373首。 == 概要 == 歌集名「魚歌」は、「魚歌水心」(魚は深い水の心を知らず、いい加減な歌を吐く)という成語に由来する〔 『歌壇』1995年8月号掲載のインタビュー記事「この人に聞く」における史本人の発言。インタビューアーは歌人水原紫苑。〕。1932年から1940年までの作品が収録されている。表現技法は、モダニズム的な象徴表現と伝統的な写実表現が混在する〔筏井嘉一「二通りの歌ひ方」(『日本歌人』1941年3月)。〕。内容は、西欧趣味的なもの、二・二六事件に関わるものなどがある。しばしば引用される歌に次のようなものがある。 *はとばまであんずの花が散つて来て船といふ船は白く塗られぬ *遠い春湖(うみ)に沈みしみづからに祭りの笛を吹いて逢ひにゆく *濁流だ濁流だと叫び流れゆく末は泥土か夜明けか知らぬ *額(ぬか)の真中(まなか)に弾丸(たま)を受けたるおもかげの立居に憑きて夏のおどろや 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「魚歌」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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