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鯨油(げいゆ)とは、クジラ目の動物から採取された油のことである。灯火用の燃料油、ろうそく原料、機械用潤滑油、皮革用洗剤、マーガリン原料など多様な用途があった。 欧米において、過去に行われた捕鯨の重要かつ最大の目的は、食用としての鯨肉確保ではなく、鯨肉から採れる鯨油の採取であった。 == 概要 == マッコウクジラに代表されるハクジラから採取されるマッコウ油と、シロナガスクジラに代表されるヒゲクジラから採取されるナガス油(狭義の鯨油)に大別される。両者は成分に大きな違いがあり、ハクジラの油は人間には消化できない成分(ワックス・エステル)を含むため主に工業用途に、後者は食用を含め幅広く利用された。 分厚い皮下脂肪層からの採取が中心で、骨や内臓も原料となる。他方、筋肉は脂肪分が一般に乏しいため、鯨油原料としては非効率で歓迎されなかった。通常は原料となる部位を細かくした後に、釜に入れて煮るなどして加熱する融出法で採油される。帆船時代の捕鯨船で遠洋に出るものは、船上で採油ができるように薪や煉瓦を搭載して出航し、鯨の捕獲後に煉瓦で炉を組みたてていた例がある〔当初は皮下脂肪層を樽詰めして持ち帰って陸上で採油していたが、輸送中に腐敗してしまうため、船上での採油が行われるようになった。〕。炉の使用が終われば炉を解体し、煉瓦は投棄していた。近代の捕鯨母船では、「クワナーボイラー」に代表される専用の採油設備が搭載されていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鯨油」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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