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鳥売 : ミニ英和和英辞書
鳥売[とりうり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [とり]
 【名詞】 1. bird 2. fowl 3. poultry 

鳥売 : ウィキペディア日本語版
鳥売[とりうり]
鳥売(とりうり)は、中世12世紀 - 16世紀)期にかつて存在した鳥類等を行商する者であり、かつて京都に存在した「鳥三座」の商業者である〔''鳥売''世界大百科事典 第2版コトバンク、2012年8月31日閲覧。〕。
== 略歴・概要 ==
鎌倉中期(13世紀)に内膳司御厨子所が、平安京の三条大路(現在の三条通)よりも南の地区において、「魚鳥精進菓子交易の輩」(「魚・鳥・野菜・菓子を販売する商業者」の意)を「御厨子所供御人」として抱える代わりに、課税した〔。この「御厨子所供御人」が、のちの「鳥三座」のうちの「三条座」の前身にあたる〔。
室町時代、15世紀末の1494年(明応3年)に編纂された『三十二番職人歌合』の冒頭には、「いやしき身なる者」として、「菜うり」(菜売)とともに「鳥売」として紹介され、描かれている〔小山田ほか、p.142.〕。
戦国時代天文年間(1532年 - 1555年)の京都には、鳥を商う「鳥三座」が存在した〔。
* 三条座(さんじょうざ) - 本所 : 内蔵寮
* 五条座(ごじょうざ) - 本所 : 長橋局
* 七条座(しちじょうざ) - 本所 : 駕輿丁座
「鳥三座」が対象とした商品は、
* 鳥 - 雁(マガンカリガネ)、雉(キジ)、鶴(マナヅル
* 狼(ニホンオオカミ
* 猿(ニホンザル
* 兎(ニホンノウサギ
* 狐(ホンドギツネ
* 狸(ホンドタヌキ、あるいはニホンアナグマ
* 獺(ニホンカワウソ
* 黐(トリモチ) - 鳥餅座
等であった〔〔奥野、p.154.〕。狩猟に使用する「トリモチ」を除きいずれも食用である〔。いずれも狩猟により収獲したものであって家畜ではなく、あるいは等は扱われていない〔。1544年(天文13年)、祇園社(現在の八坂神社)に所属する「犀鉾神人」(さいのほこじにん)を名乗る神人が鳥の販売を行い、独占権をもつ鳥三座が当時の御厨子所別当・山科言継に対して抗議した記録がある。
1768年(明和5年11月)に初演された、長唄吉原雀』で知られる顔見世狂言『男山弓勢競』に「男鳥売、実は八幡太郎義家」、「女鳥売、実は鷹の精」という役が登場する〔、2012年8月31日閲覧。〕。「八幡太郎義家」とは源義家(1039年 - 1106年)であり、11世紀を舞台にしていることになる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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