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『鳩子の海』(はとこのうみ)は、1974年4月1日から1975年4月5日まで放送されたNHK連続テレビ小説の第14作。 1974〜75年の平均視聴率は47.2%、最高視聴率は53.3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)〔ビデオリサーチ NHK朝の連続テレビ小説 過去の視聴率データより 〕。 == 概要 == *広島への原爆投下など、戦争のショックで記憶を失い、瀬戸内の港町(山口県熊毛郡上関町)で育てられた少女の放浪の軌跡を描いた。なお、このドラマの舞台の一つとなった結城紬の産地問屋奥順(茨城県結城市)には現在もこのドラマの資料が保管されている。 *この作品を最後に、朝のドラマは半年間の放送が基本になる〔なお、本作以降で1年放送されたドラマは「おしん」(1983年度)、「君の名は」(1991年度)、「春よ、来い」(1994年度下期~1995年度上期の変則1年シリーズ)の3作のみである。〕。 *ヒロインの子役を演じた斎藤こず恵はこの作品でデビューし、第7回テレビ大賞特別賞を受賞した。 *NHK公式には第1回、最終回及び家庭用VTRで寄贈された三十数話が現存するとされる。当時は放送局用ビデオテープ(2インチVTR)が非常に高価で大型だったために、通常テープは放送終了後に消去されて他の番組に利用された。テープの経年劣化も考えると、視聴者が録画して現在まで保存している可能性は低く、その他の放送回の映像が民間から発見される可能性はほとんどない〔2008年3月15日放送の「お宝TVデラックス」(NHK)にて、斎藤こず恵の父が当時自宅で番組を録画したビデオテープを、現在も保管していることが判明した。〕。そのため全話の再放送および全話収録の完全版映像ソフトの製作・発売は困難である。 *放送中、番組を見たという広島市在住の被爆者の老人(男性)が、市内萬代橋近くで見たという被爆後の惨状を描いた絵を広島放送局に持参してきた。広島局ではこれをきっかけに市民から原爆の絵を募集したところ、多くの絵が寄せられた。以後広島局では原爆体験を後世に伝える活動を続けており、現在は毎年手紙を募集して8月6日前後に放送で紹介している(詳細は原爆記録画運動と萬代橋参照)。 *劇中で頻繁に流され本作品「イメージソング」的位置づけになっている挿入歌「日本よ日本」は、戦争末期、軍を脱走中の天兵と出会った少女時代の鳩子が、戦意高揚のための歌曲募集に応募するため天兵とともに即興で作詞作曲した歌という設定である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鳩子の海」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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