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カタバミ(酢漿草、片喰、傍食〔『野に咲く花 増補改訂新版』 346頁。〕、学名: )はカタバミ科カタバミ属の多年草。日本の地方名には「かがみぐさ」、「すいば」、「しょっぱぐさ」、「すずめぐさ」、「ねこあし」、「もんかたばみ」などがあり、『日本方言大辞典』には180種以上が記録されている。中国では「三葉酸草」、「老鴨嘴」、「酸味草」、「満天星」などの別名がある。 日本では近年、よく似たオッタチカタバミという帰化種が急増している〔『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本 最新版』 334頁。〕が、古い図鑑には掲載されていないため、カタバミと誤認されていることもある。 == 形態・生態 == 地下に球根を持ち、さらにその下に大根のような根を下ろす。匍匐茎をよく伸ばし、地表に広がる。このため、繁殖が早く、しかも根が深いので駆除に困る雑草である。 葉は球根の先端から束に出る。葉は、ハート型の3枚がとがった先端を寄せあわせた形。三出複葉だが、頂小葉と側小葉の区別はつきづらい。マメ科のクローバー(シロツメクサなど)とよく間違われるが、クローバーは葉の形状が丸く白い線があり、全く異なる植物である。しかし、クローバー同様、カタバミにも四葉、六葉といった多葉変異体が発生する。クローバーに比べて環境耐性が高いためか、発生率はクローバーのそれに比べて低いとされている。 春から秋にかけ黄色の花を咲かせる。花びらは5弁。日向では花を出すが、日陰に咲いてしまうと花がしぼんでしまうのが大きな特徴である。 果実は円柱状で先がとがり、真っ直ぐに上を向いてつく。成熟時には動物などが触れると、自ら赤い種子を勢いよく弾き出す。最大1m程度までの周囲に飛ばすことができることも繁殖に有利となっている。 ファイル:Oxalis corniculata (6599878217).jpg|根 ファイル:Oxalis albicans 001.jpg|葉 ファイル:Katabami4.jpg|四つ葉 ファイル:Oxalis corniculata 2.JPG|花 ファイル:Pods of Oxalis corniculata.JPG|果実 葉や茎は、シュウ酸水素ナトリウムなどの水溶性シュウ酸塩を含んでいるため、咬むと酸っぱい。シュウ酸は英語で というが、カタバミ属 () の葉から単離されたことに由来する。また、葉にはクエン酸、酒石酸も含まれる。カタバミ属の植物をヒツジが食べると腎臓障害を起こすとの報告がある。 ヤマトシジミの幼虫が食草とする。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カタバミ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Oxalis corniculata 」があります。 スポンサード リンク
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