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品井沼(しないぬま)とは、宮城県中部に存在した湖沼である。東西6.5km、南北3km、総面積2500haの巨大な遊水池であったが、干拓事業により昭和30年代に完全に消滅した。 ==歴史== ===江戸時代以前=== 現在の宮城県大崎市から松島町にかけて広がる平野は仙北平野とも呼ばれ、幾つもの低地や低い丘陵地で構成されている。大松沢丘陵と松島丘陵に囲まれる低地は、東側を鳴瀬川の自然堤防で区切られ、ここに北泉ヶ岳を水源とする吉田川や鶴田川が流入して品井沼を形成した。品井沼の水は、東部を流れる小川(こがわ)を通って鳴瀬川と合流し、松島湾へと流れていたが、品井沼と鳴瀬川の間の落差は僅かであったため、増水期には鳴瀬川の水が小川を経て品井沼に逆流し、逆三角州状の堆積地形を形成していた〔『鹿島台町史』 pp.771-772〕。吉田川や鶴田川以外にも周囲の丘陵から大迫川等の中小の河川も流入しており、品井沼は頻繁に水害を引き起こしていた。 沼の名の「しない」とはアイヌ語で「大きな沢」意味する「シ・ナイ」に由来するとの説がある。水深は1m~2m程度、最深部で6mと比較的浅く、鯉や鰻、鯰等の水産資源が豊富で、沼の周辺には漁民が居住していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「品井沼」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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